アルマジロはペットとして飼える?意外と懐く性格や種類、初心者向けの飼い方を紹介
2026.03.02
- 目次
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- アルマジロってどんな生き物?
- 鎧のような見た目が特徴的
- 夜行性の動物で昼は寝ている
- 平均寿命は10年以上
- アルマジロって実は1種類ではない?
- 丸くなるのはミツオビアルマジロだけ
- ペットとして出会うことの多い種類
- アルマジロはペットとして飼える?
- 特別な許可や申請なしで飼育できる
- 意外と人に懐く!手でふれられる穏やかな性格
- 野生での暮らしからわかる飼育のヒント
- アルマジロを飼う前に準備しておきたいこと
- 必要な設備・道具をチェックする
- ストレスのない飼育環境を整える
- アルマジロの食事(エサ)は何をあげる?
- 動物性タンパク質
- 植物性タンパク質
- 健康に暮らしてもらうために大切なこと
- 皮膚トラブルと温度・湿度の管理
- 脱走と家具へのダメージに注意
- アルマジロがかかりやすい病気を知っておこう
- 事前に動物病院を探しておこう
- アルマジロを迎え入れる方法と気になる価格
- 迎え入れる方法
- 価格の目安
- まとめ:アルマジロの特徴を理解してペットとして迎える準備を整えよう
鎧(よろい)のような甲羅に包まれた姿がユニークなアルマジロ。動物園やSNSで可愛らしい姿を見かけ、「ペットとして飼育してみたけど、できるのかな?」と思ったことはありませんか?
結論からお伝えすると、アルマジロは日本国内でペットとして飼育できます。しかし、犬や猫のように身近な存在ではないため、いざ飼育を検討すると「家で飼えるの?」「エサは何をあげるの?」と疑問は尽きないはず。
そこで本記事では、アルマジロの基本的な特徴や種類などを解説しながら初心者向けの飼い方のコツを紹介します。
アルマジロってどんな生き物?

硬い皮膚とユニークな動きで注目を集めているアルマジロ。動物園で見かける機会はあっても、生態を知る人は多くありません。
安心して飼育を始めるため、まずはアルマジロの基本的な特徴や習性を知ることから始めてみましょう。
鎧のような見た目が特徴的
アルマジロの特徴は、全身を覆う鎧のような皮膚です。これは体毛が変化したのではなく、鱗状に骨質化した皮膚が集まってできています。
頭からしっぽまで覆われた硬い皮膚は、外敵から身を守る役割を果たすアルマジロならではの特徴です。このユニークな姿から、スペイン語で「武装した」「鎧を着た」を意味する「armado」が名前の由来となっています。
夜行性の動物で昼は寝ている
アルマジロは、夜行性の動物です。野生下では、昼間の暑い時間帯は自分で掘った巣穴で休み、気温が下がる夕方から夜にかけて活動を開始します。
彼らは視力があまり良くありません。その代わりに優れた嗅覚をもっており、土の中にいる昆虫やミミズなどのエサを探し当てます。視力に頼らない分、匂いや音で周囲の状況を判断しているのです。
また、一日の大半を寝て過ごしており、睡眠時間は1日16時間に達することも。ペットとして飼育する場合もケージで寝ている時間が長くなる傾向があり、夜の時間帯に活発に動く姿が見られます。
平均寿命は10年以上
アルマジロの平均寿命は、野生下と飼育下で差があります。それぞれの平均寿命の目安を比較すると以下のとおりです。
| 生息環境 | 平均寿命 |
|---|---|
| 野生下 | 8~12年 |
| 飼育下 | 12~20年 |
野生下では天敵や環境の影響もあり、平均して8~12年といわれています。一方で適切に管理された飼育下では長生きする傾向があり、12~20年ほど生きる個体も少なくありません。
とくにペットとして一般的なムツオビアルマジロやミツオビアルマジロは、犬や猫と同じくらい長い寿命をもっています。お迎えを検討するときは、15年前後の長い付き合いになる可能性を考慮しておくことが大切です。
アルマジロって実は1種類ではない?

アルマジロは、1種類ではありません。世界にはおよそ20種類ものアルマジロが存在しており、それぞれの見た目や生態が異なります。
主な分類をまとめると、以下の表のとおりです。
| 属(グループ) | 主な種類 |
|---|---|
| ミツオビアルマジロ属 |
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| ムツオビアルマジロ属 |
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| ココノオビアルマジロ属 |
|
| オオアルマジロ属 |
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| スベオアルマジロ属 |
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| ケナガアルマジロ属 |
|
| ヒメアルマジロ属 |
|
すべての種類に同じ特徴があるわけではありません。ペットとして飼う前に「どのような種類がいるのか」を知っておくと、アルマジロの理解がより深まります。
丸くなるのはミツオビアルマジロだけ
アルマジロが敵に襲われると「ボール状に丸まる」とイメージする人は少なくありません。しかし、完全に丸まって身を守るのは、約20種類いるアルマジロのうち「ミツオビアルマジロ属」に含まれる「ミツオビアルマジロ」と「マタコミツオビアルマジロ」の2種類のみです。
アルマジロの硬い皮膚の間には、やわらかい皮膚でできた帯状のつなぎ目があるのも特徴的です。つなぎ目のおかげで、体を前後に曲げたり柔軟に動かしたりできます。
帯の数は種類によって異なり、見分けるときに注目したいポイントです。たとえば、ミツオビアルマジロには3本の帯があり、ムツオビアルマジロには6本の帯があります。
ペットとして出会うことの多い種類
日本でペットとして見かける機会の多いアルマジロは、「ムツオビアルマジロ」と「ミツオビアルマジロ」です。
主に以下の2種類です。
これから飼育を検討する場合は、この2種の特徴を知ることからスタートしてみましょう。とくにミツオビアルマジロは、アルマジロ特有の丸まった姿を見せる種として人気です。
また、上記の2種類以外にも、まれに「ココノオビアルマジロ」や「アラゲアルマジロ」といった種類が販売されていることもあります。
アルマジロはペットとして飼える?

アルマジロを飼いたいと考えたとき、気になるのが「そもそも自宅で飼えるのか?」という疑問です。
結論からお伝えすると、アルマジロはペットとして飼育できます。犬や猫のように一般的ではありませんが、正しい知識と環境を整えれば一緒に生活できます。
ここからは、アルマジロを飼育するための手続きやコツなどを解説します。ペットとして一般的ではないからこそ、飼育の現実的な側面もチェックしていきましょう。
特別な許可や申請なしで飼育できる
日本でペットとして流通しているムツオビアルマジロやミツオビアルマジロについては、飼育するための特別な許可を申請する必要はありません。犬や猫を飼い始めるのと同じように、自宅へ迎え入れられます。
入手方法としては、エキゾチックアニマルを専門に取り扱うショップで購入するのが一般的です。一般的なペットショップやホームセンターで見かける機会はほとんどないため、爬虫類や珍獣を扱う専門店で探してみましょう。
意外と人に懐く!手でふれられる穏やかな性格
アルマジロの性格は、とても温厚です。人間に攻撃を仕掛けてくることはめったになく、むしろ臆病で警戒心が強い一面もあります。
大きな音や急な動きには敏感に反応するため、驚かせないように優しく接してあげましょう。最初は警戒してしまうかもしれませんが、時間をかけて環境に慣れるうちに飼い主の手に乗ったり直接エサを食べたりしてくれるようになります。
犬や猫のような懐き方とは少し違うかもしれませんが、徐々に心を開いて距離感が近くなっていく楽しさもアルマジロを飼育する醍醐味の一つです。
野生での暮らしからわかる飼育のヒント
アルマジロを飼育するためには、彼らが野生で「どのように暮らしているか」を知ることも大切です。
多くのアルマジロは、熱帯雨林や半砂漠地帯などの温暖な環境で暮らしています。そのため、日本の寒い時期が苦手です。冬場は風邪をひいてしまう可能性があるため、エアコンやペット用ヒーターを使って室温を23~30℃を目安に保ってあげましょう。
また、彼らは優れた嗅覚を使って地面を掘り、エサを探す習性があります。この習性は飼育下でも変わらないため、ケージ内に掘っても大丈夫な床材をたっぷりと敷いてあげると快適です。ウッドチップや牧草などを入れておくと、潜り込んで遊ぶ姿も見られます。
アルマジロを飼う前に準備しておきたいこと

アルマジロを迎え入れるには、快適に過ごせる飼育環境づくりが欠かせません。ただし、犬や猫のように専用グッズがホームセンターに並んでいるわけではないため、飼い主自身が工夫して環境を整えてあげましょう。
そこで、アルマジロを飼う前に準備しておきたい飼育グッズと環境を紹介します。彼らが安心して暮らせる環境をイメージしながら、必要なものをリストアップしていきましょう。
必要な設備・道具をチェックする
まずは飼育に欠かせない基本アイテムをチェックしましょう。アルマジロ専用として販売されている商品は少ないため、その他の動物用グッズを上手に活用します。
以下は、アルマジロの飼育に必要な設備・道具の一覧です。
| 設備・道具 | 解説 |
|---|---|
| ケージ | 頑丈な犬用のケージや爬虫類用のガラスケース、大型の水槽でも代用可能です。 |
| 保温器具 | 温度を23~30℃に保つため、ペット用ヒーターを用意します。 |
| 床材 | 穴掘りの習性があるため、ケージ内に小動物用の牧草やウッドチップなどの床材を敷き詰めます。 |
| エサ入れ・水入れ | 穴掘りの動作でひっくり返してしまう可能性があるので、重量がある陶器製の容器がおすすめです。 |
道具を揃えるだけでも数万円程度の初期費用がかかります。余裕をもって迎え入れるためにも、飼育用品費を計算に入れておくと安心です。
ストレスのない飼育環境を整える
飼育に必要な設備と道具を揃えたら、次はストレスなく過ごせる環境を整えます。環境づくりで意識したいポイントは、頑丈さと穴掘りできる場所の2点です。
アルマジロの前足は、硬い土を掘り進めるためのツメが発達しています。網をこじ開けたり留め具を壊したりする可能性があるため、頑丈かつ大きめのケージを選んであげましょう。
また、穴を掘る習性があるため、掘りごたつのような穴や砂場を用意します。床材として長くちぎった新聞紙や長めの牧草を敷き詰めるのもおすすめです。
アルマジロの食事(エサ)は何をあげる?

アルマジロは雑食性の動物であり、野生下では昆虫や植物・果実などを幅広く食べています。飼育下においても雑食性を考慮し、以下をバランスよく組み合わせた食事が必要です。
- 動物性タンパク質
- 植物性タンパク質
また、同じものばかりでは栄養が偏ったり、食べ飽きてたりすることもあります。まずはどのような食べ物が食事になるのか、アルマジロが好む食材の全体像を把握していきましょう。
動物性タンパク質
動物性タンパク質を摂るためには、エサとして以下のような食材を与えます。
- ドッグフード
- キャットフード
- ヨーグルト
- ペット用の粉ミルク
- 生エサ
それぞれの食材をペースト状に混ぜて与えると、食べやすく消化も改善されます。また、ストレスを軽減する効果もあるため、以下のように野生本来の食性に近い生エサも与えてあげましょう。
- 生きたエサ(コオロギ・ミルワーム・カイコなど)
- 冷凍のエサ(ひな鳥・マウス・ヤモリなど)
- 缶詰のエサ(コオロギ・ミルワームなど)
生エサは栄養価も高いため、おやつや副食として活用してみてください。
植物性タンパク質
植物性タンパク質を摂るためには、エサとして以下のような食材を与えます。
- 果物(バナナ・リンゴ・マンゴーなど)
- 野菜(キャベツ・小松菜・サツマイモ・カボチャなど)
- 果実食の鳥用パウダーフード
動物性タンパク質の食材と同様に、果物や野菜も食べやすい大きさに細かく刻んだり、すりおろしたりして与えます。糖分の多い果物は肥満の原因になりやすいため、体重を測りながら与えすぎないように注意しましょう。
健康に暮らしてもらうために大切なこと

アルマジロと生活するなら、一日でも長く元気に過ごしてほしいと思うはずです。彼らは比較的丈夫な動物といわれています。
しかし、本来の生息地とは異なる日本の環境で暮らすには、飼い主による細やかなサポートが必要です。ここからはアルマジロが健康に暮らせるように、大切な2つの観点を解説します。見た目の可愛らしさだけでなく、飼育の難しさもしっかり知っておきましょう。
皮膚トラブルと温度・湿度の管理
アルマジロの飼育環境に適した温度は、23~30℃が目安です。暖かい地域に生息するアルマジロにとって、冬の寒さは体調を崩す大きな原因になります。
そのため、年間を通してエアコンを活用しながら、快適な室温を保つ管理も必要です。とくに季節の変わり目には、朝晩の冷え込みにも注意してあげましょう。
また、健康維持には湿度の管理も大切です。アルマジロの皮膚は乾燥に弱いため、加湿器を使って室内が乾燥しすぎないように心がけてみてください。
脱走と家具へのダメージに注意
特にムツオビアルマジロは力が強く、前足には土を掘り進めるための鋭いツメが発達しています。普通のケージだと、網をこじ開けたり留め具を壊したりして脱走してしまうかもしれません。そのため、かなり頑丈で広い飼育スペースが必要です。
また、地面を掘る習性があるため、家具や家そのものを傷つけてしまう恐れがあります。たっぷりの床材や砂場を用意して、穴を掘りたい欲求を満たせる環境を整えてあげてください。
アルマジロがかかりやすい病気を知っておこう
アルマジロは、気候の変化や乾燥で皮膚にトラブルを抱えやすい傾向があります。乾燥した皮膚のひび割れから皮膚炎を起こす可能性もあるため、湿度を維持することが予防策として大切です。
事前に動物病院を探しておこう
めずらしいペットを飼ううえで課題となるのが、診察してもらえる動物病院の確保です。犬や猫であれば近所の動物病院で診てもらえますが、アルマジロのような「エキゾチックアニマル」を診察できる獣医師は限られています。
いざ体調を崩したときに探しても見つからない可能性もあるため、事前にアルマジロの診察に対応できる動物病院を探しておくと安心です。動物病院によって対象の動物や対応範囲が異なるため、不安を感じる場合は実際に電話をかけて確認してみてください。
アルマジロを迎え入れる方法と気になる価格

飼育環境や食事について理解が深まると、いよいよ「自分の家にお迎えしたい」という気持ちが高まってくるはずです。しかし、アルマジロは、犬や猫のように近所のペットショップで気軽に出会えるわけではありません。
そこで、ここからはアルマジロを迎え入れる方法と気になる価格について解説します。めずらしい生き物だからこそ、現実的な数字を見て、しっかりと計画を立ててみてください。
迎え入れる方法
アルマジロを迎え入れる方法としては、エキゾチックアニマルの専門店やブリーダーから受け取るのが基本です。一般的なホームセンターやペットショップで見かけることは、ほぼありません。
また、エキゾチックアニマルを取り扱う専門店やブリーダーは、全国的に見ても数が限られています。住んでいる地域によっては県外まで足を運ぶ必要があり、迎え入れるまでの難易度が高いことを想定しておきましょう。
価格の目安
アルマジロの生体価格は、40万~80万円ほどが目安です。犬や猫の平均的な価格と比べても高額であり、社会人であっても気軽に決断できる価格とはいえません。
価格が高額になる理由としては、繁殖の難しさや輸送・検疫のコストなどが挙げられます。ショップによっては価格を「要問合せ」としているところも多いため、予算オーバーにならないよう事前に確認しておくと安心です。
まとめ:アルマジロの特徴を理解してペットとして迎える準備を整えよう

ここまで、アルマジロの生態や飼い方について解説しました。アルマジロは特別な許可なしで飼育できる動物ですが、犬や猫とはまったく異なる特徴をもっています。
鎧のような見た目とは裏腹に、寒さに弱く、繊細で臆病な一面があるのも特徴的です。そのため、彼らの習性に寄り添った環境づくりが必要であり、お世話を続けながら少しずつ信頼関係を築いていく飼い主の工夫も欠かせません。
飼育に不安が残るときは、いきなりペットとして迎える決断をせず、まずは情報を集めたり、飼育できる環境をイメージしたりするところから始めてみましょう。
また、このようなアルマジロをはじめとする生き物への関心は、「好き」を学びにつなげる第一歩です。
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