世界最小のアヒル「コールダック」とは?特徴や飼育のポイントを解説

2026.02.10

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よちよちと歩く姿とつぶらな瞳の可愛らしさが人気を集めるコールダック。手のひらに乗るほどの小さな体から「自宅でも飼いやすい」と思われることがありますが、実は知っておきたい注意点もいくつかあります。

そこで本記事では、コールダックの魅力や性格、飼育前に押さえておきたいポイントを解説します。正しい知識を理解しながら、コールダックとの生活を一緒にイメージしてみましょう。

コールダックってどんな鳥?世界最小のアヒルの正体

コールダックってどんな鳥?世界最小のアヒルの正体
項目 内容
分類 カモ目カモ科
学名 Anas platyrhynchos
英語名 Call Duck

「世界最小のアヒル」として知られるコールダック。もともとは野生のマガモでしたが、人が飼いやすいように長い時間をかけて品種改良されたアヒルです。小さくて丸い体に特徴があり、近年ではペットとしての人気が高まっています。

名前は「呼ぶ(Call)」が由来

「コールダック」という名前には、かつて人と一緒に生活していた歴史が隠されています。名前の「Call(コール)」は英語で「呼ぶ」を意味しており、狩りのときに野生のカモを鳴き声で呼び寄せる役割として活躍していたことが由来です。

現代では狩りの機会がほとんどなくなり、可愛らしいペットとして親しまれています。しかし、かつての習性は色濃く残っており、想像以上に大きな声で鳴くこともあります。鳴き声については、また後ほど詳しく紹介します。

見た目の特徴:普通のアヒルの4分の1サイズ!

コールダックの見た目は、コンパクトなサイズ感が特徴的です。一般的なアヒルと比較すると、体の大きさは約4分の1ほどしかありません。具体的な体のサイズや特徴は、以下のとおりです。

項目 内容
全長 約30cm
体重 0.6~1.0kg
体色 個体差がある

体色については、全身が真っ白な「ホワイト」がポピュラーです。その他にも、原種であるマガモに近いカラーなど、さまざまな羽色の個体が存在します。

性格と寿命

コールダックは一般的に、人なつっこく好奇心旺盛な性格と言われています。とくに人の手で育てられた個体は、飼い主を親や仲間と認識することも少なくありません。名前を呼ぶと駆け寄ってきたり、よちよちと後ろについて歩いたりと、近くで過ごしたがる様子を見られることもあります。

飼育環境下の寿命は「約10年」です。比較的長生きなので、長い時間を一緒に過ごせるところも魅力です。

コールダックの飼育は難しい?飼育前に知っておきたい「3つの注意点」

コールダックの飼育は難しい?飼育前に知っておきたい「3つの注意点」

手のひらサイズの小さな姿から、コールダックは「手軽に飼えるペット」と思われることがあります。しかし、実際はアヒル特有の習性をもっており、犬や猫と同じ感覚で飼育すると、お世話を負担に感じてしまう場合があります。

とくに自宅での飼育や毎日の掃除については、事前によく理解し、対策を心がけておくと安心です。ここからは、飼い主が知っておきたい飼育の難しさについて、3つの注意点を紹介します。

鳴き声がかなり大きい

コールダックは、体の小ささから想像するより、よく響く声で鳴きます。とくにメスは「ガアガア」と響く声で鳴くことがあり、環境によっては「思った以上に鳴き声が気になる」と感じることも。

また、卵を産む時期を迎えると、大きな声で鳴く頻度がさらに増えます。以下のような観点で飼育環境(室内や小屋)の防音対策をしておくと安心です。

  • ケージの周りを吸音材で囲う
  • 窓に防音カーテンを取り付ける

吸音材を使う場合は、かじって誤飲しないように、手が届かない位置に固定しておくとよいでしょう。

毎日の「水浴び」が欠かせない

コールダックの健康を維持するには、毎日の水浴びが欠かせません。水鳥である彼らにとって、水浴びは羽毛を清潔に保ちストレスを発散するための行動でもあります。

自宅で飼育するときには、水浴びさせる時間を1日に1〜2回ほど設けてあげましょう。

水浴びは屋外やお風呂場で行うと片付けやすいですが、難しい場合は室内が濡れないようにタオルや防水マットを用意しましょう。水浴び中はコールダックが羽ばたいて水が飛び散るため、無理のない形で水浴びを習慣にできるよう、どこで行うか決めておくとよいでしょう。

トイレのしつけはできない

コールダックは、トイレのしつけが難しい生き物です。犬や猫とは違って、決まった場所をトイレにする習慣が性質上つきにくく、ケージでも室内でも場所を選ばずに排泄をします。

フンは水分を多く含んでいるため、掃除の手間がかかります。じゅうたんやソファにフンが染み込んでしまうこともあるため、汚れを拭き取りやすいフローリングマットや洗えるラグを敷くなどの対策がおすすめです。

また、部屋を汚さないための対策として、アヒル用のおむつを使用する方法もあります。ただし、着用を嫌がることもあるので、基本的にはこまめに掃除する前提でお世話をしてあげましょう。

【準備するものリスト】コールダックの飼育に必要なもの

【準備するものリスト】コールダックの飼育に必要なもの

水鳥であるコールダックが快適に過ごせるよう、事前に準備しておきたいグッズや環境があります。とくに水浴び場や足裏にやさしい床材など、犬や猫とは違った視点での準備も必要です。

ここからは、用意しておきたい飼育グッズや整えるべき環境について解説します。準備するものリストとして活用しながら、お迎えの準備を進めてみてください。

飼育ケージと床材

まずはコールダックが安心して過ごせる「おうち」として飼育ケージを用意します。以下の理由で飼育ケージがあると便利です。

  • 掃除や外出時に室内の行動範囲を制限できる
  • プライベート空間の確保がストレスケアにつながる

ケージは犬猫用の大きめな製品で代用できます。天井があるタイプを選べば、飛び出し防止の対策としても安心です。

また、コールダックの足には水かきがあるため、歩くときは平らで柔らかい地面を好みます。足裏に負担がかからないように、マットや人工芝などのクッション性のある床材を敷いてあげてください。

水浴びと日光浴ができる場所

水浴びと日光浴ができる場所を確保すると、コールダックの健康維持に役立ちます。水浴び用の容器は、以下のようにホームセンターで買えるものを使うと手軽です。

  • 幼児用のビニールプール
  • 大きめのプラスチック製タライ

自宅のお風呂場で水浴びをさせる方法もありますが、水浴び中は汚れやすく詰まりやすいため、排水口ネットなどを取り付けるとよいでしょう。片付けやすさを重視するなら、大きなタライやプールを使用するのが安心です。

日光浴ができる場所としては、自宅の庭やベランダを活用してみてください。ただし屋外では、コールダックがカラスや野良猫などに驚いてストレスを感じることもあるため、ネットで囲ったり、隠れられる小屋を用意したりするなど、安全なスペースを確保してあげるとよいでしょう。

毎日のエサ

コールダックのエサは、成長にあわせて見直していきましょう。ヒナの時期は成長に必要な栄養素が多く、成鳥になると健康を維持するためのバランスが求められるからです。

以下に成長段階別のエサの目安をまとめています。

成長段階 主なエサ
孵化2日目~3週間 ひよこのエサ
孵化3週間~1か月半 ひよこのエサ
細かく切った野菜や雑草
1か月半以降(成鳥後) 水鳥またはニワトリ用の人工飼料
野菜・雑穀・乾燥コオロギなど

基本的なエサは、栄養バランスが計算された人工飼料(ペレット)です。ただし、人工飼料だけでは栄養が偏るため、副食として野菜や雑穀などもバランスよく与えてみてください。

また、与えると体調が悪くなる食材もあるので、事前に知っておきましょう。

  • ネギ類(玉ねぎ、長ネギ、ニラ、ニンニクなど)
  • じゃがいもの芽や皮
  • アボカド、ゴボウ、生の大豆、果実の種

与えるかどうか迷ったときは「少しだけならOK」と判断せず、やめておくと安全です。

コールダックの価格相場と入手方法

コールダックの価格相場と入手方法

コールダックを家族として迎え入れようと考えるとき「どこで出会えるのか」「いくらかかるのか」と気になりますよね。犬や猫と比べると、ペットショップで見かける機会は少ない動物です。

そこで事前の情報収集のため、コールダックの一般的な価格相場や主な入手方法について解説します。さらに、健康な個体の見分け方も紹介するので参考にしてみてください。

生体の価格相場

コールダックの生体価格は、一羽あたり2〜3万円が相場です。体色や性別によって価格に差があり、とくに全身が真っ白な「ホワイト」は人気があります。

また、生体よりも安価な入手方法として「有精卵」を購入する選択肢もあり、1個あたり1,000〜5,000円程度の価格です。

ただし、卵から孵化(ふか)させるには、専用器具を用いた温度や湿度の管理が欠かせません。飼育に慣れていない人は、すでに自分でエサを食べられる個体をお迎えするのが安心です。

主な入手方法

コールダックの一般的な入手方法は、鳥類を扱う専門店やブリーダーからの購入です。一部のペットショップやホームセンターで取り扱っている可能性もありますが、基本的には多くありません。

また、事情があって飼育が困難になった飼い主から引き取る「里親募集」を利用する選択肢もあります。里親募集サイトやSNSで情報発信されている場合もあるので、こまめにチェックしてみるのもおすすめです。

健康な個体を選ぶコツ

実際にコールダックをお迎えするときは、見た目の可愛さだけでなく健康状態にも気をつけて選びましょう。元気なコールダックには、主に以下のような特徴が見られます。

  • 動きが活発でよく動く
  • 脚が太くて力強い
  • 食欲がありエサをよく食べる
  • 目がパッチリとしている(色が明るい)

また、小柄な個体は体が弱く、体調を崩しやすい可能性があります。飼育に慣れていないうちは店員さんに相談しながら、性格や健康状態をじっくりと観察してみてください。

お迎えを決める前の「最終チェック」

お迎えを決める前の「最終チェック」

コールダックを実際に飼育してみると、想像していなかった困りごとが出てくるケースも少なくありません。お迎えを決める前に、心がまえや準備について改めてチェックしておくと安心です。

ここからは、つい見落とすことのある3つのポイントを紹介します。万全の準備でコールダックをお迎えするため、あらかじめ確認しておきましょう。

診てくれる病院はある?

犬や猫のような一般的なペットと比較すると、コールダックを専門的に診察できる獣医師は少ないのが現状です。一般的な動物病院では、専門的な検査や治療が難しかったり診療自体を行っていなかったりするケースも多々あります。

そのため、自宅から通える範囲の動物病院や獣医師を探しておくと安心です。いざというときに困らないように、事前に確認や相談をしておくと気持ちが楽になります。

他のペットや家族との相性は?

コールダックを家族に迎え入れるにあたり、同居する家族や他のペットとの相性も慎重に検討しておきましょう。

すでに犬や猫などを飼っている場合は、同居には細心の注意をしておくと安心です。体の小さなコールダックにとっては、犬や猫がじゃれついただけでもケガにつながる可能性があります。

また、コールダックが他のペットや子どもに危害を加える可能性もゼロではありません。とくに発情期を迎えたオスは気性が荒く、攻撃的になる場合もあります。お互いの安全を守るためにも、適切な距離感を保つ環境づくりを心がけてみてください。

外敵・脱走対策は万全?

コールダックを屋外に出す場合は、以下のような外敵・脱走対策が必要です。

項目 内容
外敵対策 小屋や柵で安全なスペースをつくる
脱走対策 天井にネットを張る
場合によっては羽を切る(クリッピング)

自宅の庭やベランダには、野良猫・カラス・ヘビなどが侵入してくる可能性もあります。飼育小屋や柵で安全なスペースをつくってあげましょう。

また、コールダックは、意外に高く飛び上がることもあります。低い柵を飛び越えてしまうこともあるため、天井部分をネットで覆うと逃げにくくなります。

脱走対策のひとつとして、必要に応じて定期的に風切羽をカットする「クリッピング」を行う場合があります。ただし、自己流で行うとコールダックを傷つけてしまうこともあります。まずは獣医師や専門家によく相談してから、行うかどうかを決めましょう。

まとめ|10年先まで幸せに!万全の準備でコールダックを迎えよう

まとめ|10年先まで幸せに!万全の準備でコールダックを迎えよう

丸いフォルムと愛くるしい仕草で魅了するコールダック。SNSや動画サイトで人気を集め「一緒に暮らしてみたい」と検討する人も増えています。一方で、暮らしのなかでは水浴びの環境づくりや掃除など、想像以上に手がかかる場面もあります。

コールダックの寿命は、約10年といわれています。これから長い時間を一緒に過ごす大切なパートナーになるはずです。

「自宅の環境でも大丈夫かな?」と思ったら、まずはこの記事で紹介したポイントを参考に、できる準備から少しずつ整えてみてください。コールダックも飼い主も毎日を心地よく過ごすため、まずはお迎えする「環境づくり」から始めてみませんか?



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