エキゾチックアニマルとは?代表的な種類と飼育のポイントを解説
2026.02.10
- 目次
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- エキゾチックアニマルとは「犬猫・家畜」以外の総称
- エキゾチックアニマルが他のペットと区別される理由
- 一般的なペットとは異なる飼育知識が必要
- めずらしさの背景に、特有の課題がある
- 代表的なエキゾチックアニマル
- 哺乳類|ネズミやサルなどの小動物
- 鳥類|オウムやインコなど
- 爬虫類|トカゲやカメなど
- 飼育しやすいエキゾチックアニマルの選び方
- 自宅の環境で飼育しやすい種類を選ぶ
- スキンシップがしやすい種類を選ぶ
- エキゾチックアニマルの主な入手方法
- ペットショップや専門店
- ブリーダーからの購入
- 里親募集サイトや保護団体からの譲渡
- エキゾチックアニマルを飼う前に知っておきたい注意点
- エキゾチックアニマルの健康と医療の考え方
- 飼育の難易度を左右するポイント
- まとめ|エキゾチックアニマルと暮らす前に知識と準備を整えよう
SNSやメディアで「エキゾチックアニマル」という言葉を目にする機会が増えていませんか?どのような動物が含まれるのか、犬や猫とは何が違うのか、気になる人もいるでしょう。なかには、興味を持つうちに「飼ってみたい」と考え始めた人もいるかもしれません。
もし、実際にペットとして迎え入れるなら、事前に知っておきたいポイントもいくつかあります。本記事では、言葉の定義や分類、飼育を考えるうえで押さえておきたい考え方などを整理しました。エキゾチックアニマルについて、まずは一緒に確認していきましょう。
エキゾチックアニマルとは「犬猫・家畜」以外の総称

エキゾチックアニマルとは、一般的に犬や猫、家畜以外のペットとして飼育される動物の総称です。Exotic(エキゾチック)は、本来「外来の」「異国の」という意味をもつため、もともとは海外から輸入された動物を指していました。
しかし現在では、原産国にかかわらず、犬と猫以外のペット全般を指す言葉として使われています。「エキゾチックペット」と呼ばれる場合もありますが、意味合いはほぼ同じです。
エキゾチックアニマルという言葉だけを見ると、海外のジャングルにいるような野生動物をイメージする人もいるかもしれません。しかし、実際にはペットショップでよく見かけるハムスターやウサギなども含まれています。
エキゾチックアニマルが他のペットと区別される理由

長い歴史のなかで、犬や猫は人間と共に暮らすパートナーとして定着してきた動物です。一方でエキゾチックアニマルは、ペットとしての歴史が浅く、野生の性質を強く残している種類もいます。
飼育環境の整え方や社会的な扱いにおいても、一般的なペットとは異なる気配りも大切です。飼育を検討するときには「なぜ犬や猫と明確に区別されるのか」という背景も知っておくと、より理解が深まります。
一般的なペットとは異なる飼育知識が必要
エキゾチックアニマルを飼うときは、犬や猫とは少し違う知識や準備が必要になることがあります。その理由は、彼らのなかには日本と異なる環境で生活してきた個体がいるためです。
たとえば、砂漠や熱帯雨林に生息する小動物や爬虫類の場合、ケージの中でその個体に合った温度や湿度に調整してあげる必要が出てきます。ヒーターや加湿器などの設備を使いながら、できるだけ安定した環境を保つ工夫が大切になることもあります。
めずらしい種類の個体を飼うときは、情報を集めにくいこともあります。また、エサとなる専用フードが手に入りにくい場合は、生きた昆虫や特定の野菜などを用意する必要が出ることもあります。受診できる動物病院も限られているため、あらかじめ相談先を探しておく必要もあります。
めずらしさの背景に、特有の課題がある
エキゾチックアニマルが犬猫と区別されるのは、飼育の難しさだけが理由ではありません。種類によっては「めずらしさ」の背景にある課題も関係しています。
その一つが、野生の個体が乱獲されたり、密輸されたりする問題です。めずらしい動物は高値で取引されることもあり、お金目当ての密猟がなくなりません。人気が出ることで原産地の野生の数が減り、絶滅の危機につながってしまうケースもあります。
また、飼育を続けられなくなって手放した結果、自然の環境に影響が出てしまうことも、種類や地域によっては問題になっています。エキゾチックアニマルの飼育は、こうした背景を持つ種類もいることを知ったうえで、向き合う姿勢が大切です。
代表的なエキゾチックアニマル

エキゾチックアニマルには、哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類、そして昆虫など、多種多様な動物が含まれます。以下の表で「どのような種類が飼育されているのか」を確認してみましょう。
| 主な種類 | 代表的な動物・生き物 |
|---|---|
| 哺乳類 | ・ウサギ ・モモンガ ・ハムスター ・チンチラ ・ハリネズミ ・フェネック ・ミーアキャット ・ナマケモノ など |
| 鳥類 | ・インコ ・オウム ・キュウカンチョウ ・オニオオハシ ・フクロウ ・タカ ・ワシ など |
| 爬虫類・両生類 | ・トカゲ ・ヘビ ・リクガメ ・ミズガメ ・カエル ・ヤモリ ・イモリ など |
| その他(昆虫・節足動物など) | ・タランチュラ ・サソリ ・カブトムシ ・クワガタ ・フンコロガシ ・ムカデ ・ナナフシ など |
エキゾチックアニマルのなかでも、ペットとして比較的よく知られているのは哺乳類・鳥類・爬虫類です。ここからは、実際にペットとして馴染みのある代表的な種類を中心に、それぞれの特徴を見ていきましょう。
哺乳類|ネズミやサルなどの小動物
哺乳類のエキゾチックアニマルには、ネズミやサルなどの小動物が含まれます。まずは、主な分類と代表的な動物を見てみましょう。
| 主な分類 | 代表的な動物 |
|---|---|
| 霊長類(サルの仲間) | リスザル、コモンマーモセット、ショウガラゴ、フサオマキザル |
| げっ歯類(ネズミの仲間) | ハムスター、デグー、モルモット、チンチラ |
| 肉食動物(イヌやイタチの仲間) | フェネック、コツメカワウソ |
| その他の小動物 | ウサギ、モモンガ、ハリネズミ、アルマジロ、コウモリなど |
また、同じ哺乳類でも、人の暮らしに慣れているかどうかで、飼育の考え方は変わります。表に挙げた動物は、大きく「ペット化された動物」と「野生の性質が残る動物」に分けて考えることができます。
- ハムスターやウサギのようにペットとして定着している動物
- ミーアキャットやフェネックのように野生の性質が残る動物
初心者が飼育を検討するなら、飼育用品が手に入りやすく、診察できる病院も見つけやすい動物(ハムスターやウサギなど)から情報を集めてみるのがおすすめです。
鳥類|オウムやインコなど
鳥類のエキゾチックアニマルは、オウムやインコ、猛禽類であるフクロウが代表的です。とくにオウムやインコは古くから一般的なペットとして親しまれており、犬や猫に次ぐ人気を誇ります。
また、フクロウやミミズクといった猛禽類も、近年注目を集めています。専門のカフェなどでふれあえる機会が増えたことから人気が高まっています。
ただし、猛禽類は肉食動物であり、飼育がやや難しい生き物です。彼らの習性にあわせた環境づくりが欠かせないため、飼育を検討する場合は野生下の特性や食性を知っておくとよいでしょう。
爬虫類|トカゲやカメなど
爬虫類では、ペットとして流通している種類の中に、以下の仲間が含まれます。
- トカゲの仲間
- ヘビの仲間
- カメの仲間(リクガメ・ミズガメ)
以前より身近になり、ペットとして飼う人も少しずつ増えています。
トカゲやカメの飼育に必要なグッズは、大型のホームセンターやペットショップで見かけることも多いです。飼い方の情報もインターネットや書籍で紹介されており、はじめての人でも調べながら飼いやすい種が含まれています。
ただし、ペットとして飼育されている爬虫類には、日本に生息していない種もいます。生息地が違えば、必要な環境や体のつくりも種ごとにさまざまです。また、リクガメのように寿命が20〜50年ほどになる種類もいるため、お迎えしたあとにどれくらい長く一緒に暮らすことになるかも含めて、無理なく最後までお世話ができるかを考えてみましょう。
飼育しやすいエキゾチックアニマルの選び方

エキゾチックアニマルは種類が幅広く、性格や必要なお世話、飼育環境もそれぞれ違います。
ペットと快適に暮らすためには、自分のライフスタイルや生活環境に「適応できるかどうか」の視点も必要です。そこで、初心者でも無理なくお世話を続けるために、事前にチェックしておきたい選び方のポイントを紹介します。
自宅の環境で飼育しやすい種類を選ぶ
エキゾチックアニマルを選ぶときは、「自宅で無理なくお世話を続けられるか」という視点で考えてみるとよいでしょう。たとえば、次のようなポイントがあります。
- 省スペースで飼える動物かどうか
- 鳴き声やニオイの影響があるかどうか
- 日本の気候に適応しやすいかどうか
- 飼育グッズをそろえやすいかどうか(ケージやヒーターなど)
エキゾチックアニマルの中には、日本とは気温や湿度が大きく違う環境で暮らす種類もいます。とくに熱帯生まれの爬虫類や小動物は、日本の冬の寒さや梅雨の湿気が負担になりやすい種類もいるため、ケージ内の温度や湿度を整える必要があります。
そのため、初めて飼育をするときは、飼育方法がよく知られている種類から選ぶと取り組みやすいです。ハムスターやトカゲのように専用の飼育グッズが市販されている種類もあるので、近くのホームセンターやペットショップでどんな用品が手に入るか、事前に確認しておくと安心です。
スキンシップがしやすい種類を選ぶ
ペットを飼育するうえで、スキンシップは楽しさだけでなく、ふだんの様子を知るための時間にもなります。たとえば、次のような点につながることがあります。
- 飼い主とペットの距離が近づく
- 体の状態やいつもと違う様子に気づきやすくなる
ただし、すべてのエキゾチックアニマルがスキンシップを好むわけではありません。ふれあいを楽しみたい人は、ウサギやインコのように、比較的コミュニケーションを取りやすい種類から選ぶのもよいかもしれません。個体によっては、名前を呼ぶと近寄ってきたり、手や肩に乗ってくれたりすることもあります。
一方で、爬虫類や両生類などは、さわられること自体が負担になりやすい種類もいます。トカゲやヘビを手に乗せる「ハンドリング」ができる場合もありますが、犬や猫のように「なつく」というより、少しずつ人に慣れていく、と考えた方が近いです。
エキゾチックアニマルの主な入手方法

エキゾチックアニマルを迎え入れる方法には、ペットショップや専門店のほか、ブリーダーからのお迎えなどがあります。初めて飼育する場合は、困ったときに相談しやすいところを選ぶと安心です。
めずらしい動物の飼育情報は少ないこともあるため、購入先での説明や、その後の相談のしやすさが心強い支えになることもあります。ここからは入手方法ごとの特徴と注意点を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ペットショップや専門店
もっとも身近な入手方法は、ペットショップや専門店を利用することです。ハムスターやウサギといった人気のあるエキゾチックアニマルであれば、ホームセンター内にあるペットショップでも取り扱っています。
また、ケージやフードなどの飼育用品も一式でそろえられるため、初めての飼育準備を手間なく進められるのも魅力です。
種類によっては、エキゾチックアニマルを扱う専門店で情報を集めておくと心強いです。爬虫類や猛禽類などを集めたお店では、飼育のアドバイスを聞けたり、お迎えした後の相談先として頼れたりすることがあります。
ブリーダーからの購入
ペットショップでは見かけない種類や品種を探しているときは、ブリーダーから直接お迎えする方法もあります。ブリーダーとは、特定の動物を育てて繁殖させている人(または施設)のことです。
飼育経験が豊富なブリーダーなら、お迎えした後の飼い方について相談できることもあります。連絡の取り方は、たとえば次のようなものがあります。
- ブリーダーのホームページやSNSから問い合わせる
- 全国各地で開催されている展示即売会などで話を聞く
ただし、ブリーダーによって飼育環境や価格はさまざまです。いくつか比べながら、できれば実際に動物の様子や、飼育環境を見せてもらえると安心につながります。
里親募集サイトや保護団体からの譲渡
事情があって保護された動物を、新しい飼い主「里親」として引き取る方法もあります。インターネットで次のようなサイトを探すと、お迎え先を探しているエキゾチックアニマルに出会えることがあります。
- 里親募集サイト
- 動物保護団体のサイト
ただし、里親としての引き取りには、飼育経験や家族構成などの条件が示されている場合もあります。また、環境が変わることで負担を感じやすい子もいるため、初めて飼う場合は条件やサポート内容をよく確認したうえで検討するとよいでしょう。
エキゾチックアニマルを飼う前に知っておきたい注意点

ここからは、エキゾチックアニマルを飼う前に知っておきたい注意点について解説します。まず大切なのは、犬や猫とは違う点を前提に、気をつけるべきポイントを整理しておくことです。
とくに「病気になったときの対応」と「飼育の難しさ」は、飼い主がつまずきやすいところです。ペットと心地よく暮らすために、準備として確認しておきましょう。
エキゾチックアニマルの健康と医療の考え方
エキゾチックアニマルの健康を守るうえで、まず考えておきたいのが、対応できる動物病院を見つけておくことです。犬や猫に比べて、エキゾチックアニマルを診られる施設は限られる場合があります。専門的な知識や設備が必要なこともあるため、獣医師なら誰でも診察できる、というわけではありません。
もしものときに慌てないように、お迎えする前に「自宅から通える範囲」で相談できる動物病院があるかどうかを確認しておくと安心です。
また、ペットと人がともに健康に過ごすためには、感染症についての理解も大切です。ペットから人にうつる病気だけでなく、人からペットにも病気をうつさないように気をつけたい場面もあります。病気については、事前に調べておくとよいでしょう。
飼育の難易度を左右するポイント
エキゾチックアニマルの飼いやすさは、種類そのものだけでなく、暮らし方や環境によっても変わります。とくに初めて飼う場合は、次のような特徴があるとお世話の負担が大きくなりやすいので、事前によく考える必要があります。
- 成長すると大型になる動物
- エサの確保が困難または特殊
- 飼育にかかわる情報収集が難しい
- 飼育環境の維持が難しい(温度や湿度など)
- 近所に悪影響を及ぼす可能性がある(騒音や感染症など)
エキゾチックアニマルとの生活では、お世話の時間を確保することや部屋の温度管理が必要になるなど、暮らしかたを変える必要が出てくることもあります。お迎えした後の毎日を想像しながら、お互いに無理なく最後まで一緒に暮らしていけるか、考えてみましょう。
まとめ|エキゾチックアニマルと暮らす前に知識と準備を整えよう

エキゾチックアニマルとは、犬や猫、家畜以外のペットとして飼育される動物の総称です。ハムスターやウサギのように古くから親しまれている小動物、トカゲやフクロウといった野生味あふれる生き物など、その種類は多岐にわたります。
そのなかには、もともと日本にはいない種類も多く含まれます。習性をよく理解し、それぞれに合った環境を整えてあげることで、自宅でも落ち着いて過ごしやすくなります。
もし、これから飼育に挑戦するなら、まずはペットとして広く普及し、飼育方法が知られている種類から考えてみてはいかがでしょうか。まずは実際にペットショップへ足を運んでみながら、飼育の方法を調べたり、相談できる相手を見つけたりしてみてください。
また、このようなエキゾチックアニマルや生き物への関心は、「好き」を学びにつなげる第一歩です。
動物の命を支える仕事に興味がある人は、さまざまな動物の飼育・管理を基礎から学ぶTCA東京ECO動物海洋専門学校の動物園・動物飼育専攻や、動物看護・ペット分野などで実践的に学ぶことで、大好きな生き物を仕事にしていくことができます。動物福祉に基づいた環境づくりから、エキゾチックアニマルの適切なケアまで、学べるフィールドは多岐にわたります。
ぜひこの記事をきっかけに、エキゾチックアニマルや他の生き物たちの生態について深く学んでみてください。 実際に「動物の健康を守る仕事」や「飼育のプロを育成する専門学校」を目指すことで、あなたの興味が将来のキャリアにつながるきっかけになるかもしれません。