オウムの寿命は?種類別の平均寿命一覧と飼育の注意点を解説
2026.03.31
頭部の特徴的な飾り羽や、おしゃべり好きな性質で知られるオウム。自分も飼ってみたいと興味を持っている人も多いかと思います。ただ、知っておいてほしいのが、実はとても寿命が長い鳥だということです。実際にはどれほど長く生きるのでしょうか。
そこで本記事では、オウムの基本情報から種類別の平均寿命、かかりやすい病気、長く健康に暮らしてもらうためのポイントまで、初心者にもわかりやすく解説します。
オウムの基本情報

まずは、オウムがどのような鳥なのか、基礎知識を押さえておきましょう。見た目の特徴やインコとの違いを知り、オウムへの理解を深めることで、飼育のイメージも持ちやすくなります。
オウムは「オウム目(もく)」に属する鳥の仲間です。野生では温暖な地域を中心に生息しており、なかでもオーストラリアや中南米などに多くの種類が見られます。
見た目では、力強く曲がったくちばしが目を引きます。さらに足の指は前に2本、後ろに2本ある「対指足(たいしそく)」で、木を登ったり物をつかんだりするのが得意です。知能が高く好奇心旺盛な性格で、鳴き声で積極的にコミュニケーションを取ります。飼育していると、人の言葉をまねる姿を見せることもあります。
オウムとインコの違いとは?
オウムとインコはどちらもオウム目の鳥なので、見た目の印象はよく似ています。違いをおおまかに知っておくと、種類の見分けにも役立ちます。
分類上では、オウムは「オウム科」、インコは「インコ科」の仲間として扱われます。見分けるときの目安としてよく知られているのが冠羽(かんう)の有無です。頭の上にふわっと目立つ冠羽があればオウム、なければインコだとおおまかに考えることができます。実際の分類はやや複雑で、名前や外見だけでは正確な判断は難しいのですが、まずは冠羽がひとつのヒントになることを押さえておくとよいでしょう。
また、インコについては、関連記事もぜひ読んでみてください。
関連記事:セキセイインコの飼い方は?特徴、準備するものやスキンシップの方法を紹介
名前に「インコ」とつくオウムもいる
実は、名前に「インコ」とついていても、分類上はオウムの仲間という種類がいます。代表例がオカメインコとモモイロインコです。どちらも冠羽があり、分類上はオウムの仲間とされています。
単なる学術的な話と思われがちですが、実は飼育面でも大きな違いがあります。インコだと思ってお迎えしたら、実はオウムについての飼育知識が必要だった、ということもあるかもしれません。気になる鳥がいたら、一度詳しく調べておくとよいでしょう。
【種類別】オウムの平均寿命

鳥は意外にも長寿な生き物です。ペットのなかでも、哺乳類より長生きする傾向があります。特にオウムは、他の小型の鳥と比べても寿命が格段に長く、ときには数十年という長い付き合いになります。家族として迎えるなら、あらかじめ「どれほどの期間を共に暮らす可能性があるのか」を知っておくことが大切です。
ここでは、日本で飼育されることの多い代表的な種類を中心に、目安となる平均寿命を整理しました。
| 種類 | 平均寿命の目安 |
|---|---|
| オカメインコ | 約20年 |
| モモイロインコ | 約40年 |
| タイハクオウム | 約50年 |
| シロビタイムジオウム | 約30年 |
オカメインコはペットとしてよく飼われますが、それでも約20年生きると考えられています。なお、セキセイインコの平均寿命は一般的に約7〜8年ほどとされます。そう考えると、オウムの寿命の長さが実感しやすいのではないでしょうか。健康管理に気をつけ、丁寧にお世話をすることで、長く一緒に暮らせる可能性があるといえます。
オウムがかかりやすい病気

オウムに長く元気でいてもらうためには、かかりやすい病気を知っておくことも必要です。病気のサインを把握しておくと、異変にも早く気づきやすくなります。
鳥は体調不良を隠す傾向があるとされ、見た目で具合が悪いと気づく頃には、すでに病状が進んでいることもあります。まずは代表的な病気を知っておきましょう。
メガバクテリア症(AGY症)
メガバクテリア症は、消化器系の病気のひとつです。カビの一種による感染症で、AGY症とも呼ばれることもあります。
症状として、嘔吐、未消化便、下痢、食欲低下、体重減少などがみられます。食べているように見えても体重が減っていることがありますので、定期的に体重をはかるようにすると、体調の変化に気づきやすくなります。
アスペルギルス症
アスペルギルス症は、呼吸器系の病気のひとつです。こちらもカビの一種による感染症です。
食欲不振、体重減少、呼吸が苦しそうに見えるなどの症状が出ることがあります。健康で体力があればかかりにくい病気である一方、このカビは室内にも存在しているため、普段の体調管理や清潔な環境づくりが予防につながります。日頃から食事や運動に気を配り、ケージをまめに掃除しましょう。
毛引き症・自咬症
毛引き症は自分の羽を抜いてしまう状態、自咬症は皮膚や肉をかじって傷つけてしまう状態です。どちらも見た目の変化がわかりやすい一方で、背景にはさまざまな原因が隠れていることがあります。
たとえば、環境の変化によるストレス、退屈、アレルギー、寄生虫などが原因として挙げられます。羽を抜く行動が続く場合は早めに動物病院で相談しましょう。治療には一定の期間がかかることがあり、飼い主が長い目で見て支えていく姿勢が大事です。
オウムを飼う際の注意点と心構え

オウムは魅力の多い鳥ですが、お迎えには「数十年先」を見据えた、現実的な準備をしておく必要があります。
まずは、今の自分の年齢にオウムの寿命を足してみてください。進学や就職、結婚、引っ越しなど、ライフステージの変化に関わらず、最期まで責任を持てるかが具体的に見えてくるはずです。
併せて、経済面や住環境も重要です。長期間にわたる食費や病気になったときの通院費は用意できるか、十分な広さのケージを置けるか、鳴き声は周辺住宅に迷惑にならないかなども意識しておく必要があります。
生活に変化があってもお世話を無理なく、長期間続けられるか、冷静に考えてみましょう。
オウムを健康に長生きさせるには?

オウムは比較的長寿ですが、実際の寿命は飼育環境によって大きく変わります。健康で長生きしてもらうためにも、住環境、食事、健康管理の基本を知っておきましょう。
快適な住環境を整備する
オウムはもともと温帯や亜熱帯に住む鳥のため、寒さに弱く、温度管理が重要です。一般的には25℃~30℃前後を目安にしつつ、個体の年齢や体調に合わせて調整すると安心です。
特にひなや高齢の個体、体調を崩している個体では、より丁寧な管理が必要になります。急激な温度変化は負担になりやすいため、部屋全体の空調をエアコンで整え、ケージの近くに温度計を置いて確認するとよいでしょう。
ケージはできるだけ大きいものが望ましく、止まり木に止まったとき尾羽が床につかない高さが最低限必要です。羽を広げて止まり木同士を飛び移れる広さを確保できると、運動不足を防ぎやすくなります。また、ケージはオウムが強くかじっても壊れないような、耐久性のある素材を選びましょう。かじり取れてしまうようなコーティングやメッキ加工が施されたケージ、鉛や亜鉛製のケージは避けるのが無難です。
止まり木もかじって壊すことがあるため、スペアを用意しておくと安心です。
栄養バランスの取れた食事を与える
野生のオウムは果実や種子、草花、昆虫など、さまざまなものを食べて暮らしています。飼育下では一般的にペレット(総合栄養食)を主食とします。また、変化をつけて食事を楽しんでもらうために、シード(種子)や野菜、果物を補助的に少量与える形が基本です。
他にも、よく食べる好物だけを与えていると、栄養が偏ってしまうことがあります。長期的に健康を支えられる食事内容かどうかも、気をつけておくとよいでしょう。
病気の予防と早期発見を心がける
毎日のお世話のなかで、食事量、ふんの状態、呼吸の様子、羽のつや、動き方を観察することが、予防と早期発見の第一歩です。不調を隠したがる鳥の習性を踏まえ、小さな変化も見逃さないように日頃から目を配りましょう。
元気がない、食べる量が減った、体重が落ちた、呼吸が荒いといった変化があれば、様子見を長引かせず、できるだけ早く動物病院で診てもらいましょう。早めの対応が、その後の回復や健康状態の維持、寿命にも関わってきます。
オウムの寿命を理解して長く一緒に暮らそう

オウムの魅力は、人のまねをするユニークさだけにとどまらず、表情の豊かさや、長い時間をかけて信頼関係を築けるところにもあります。
その一方で、寿命が長いからこそ、迎えるときには大きな責任も伴います。これから飼うか迷っているなら、まずは自分の生活のなかで本当に最後まで向き合えるかを考えてみてください。
もし迎えると決めたなら、住環境を整え、食事と健康の管理を丁寧に続けていくことが必要です。そうした心構えを持って飼うことで、オウムは長い期間を共に過ごせる大切な存在となってくれることでしょう。
また、このようなオウムをはじめとする生き物への関心は、「好き」を学びにつなげる第一歩です。
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ぜひこの記事をきっかけに、オウムや周りを取り巻く自然環境について深く学んでみてください。 実際に「野生動物を支える仕事」や「自然のプロを育成する専門学校」を目指すことで、あなたの興味が将来のキャリアにつながるかもしれません。