パグの寿命は何年?平均寿命や長生きの秘訣、かかりやすい病気まで解説
2026.08.04
- 目次
-
- パグの寿命は何年?
- パグの平均寿命は12〜15年!
- 人間の年齢に換算すると何歳?
- パグは何歳からシニア犬?
- パグってどんな犬?
- パグの基本情報
- 性格や特徴
- パグは短命って本当?寿命に影響する要因
- 短頭種ならではの体の特徴
- 肥満になりやすい体質
- パグを長生きさせる4つのポイント
- 適正体重を維持する
- 熱中症対策を徹底する
- 日ごろのお手入れを習慣にする
- 定期健診で病気を早期発見する
- パグが健康で長生きするために気をつけたい病気や健康トラブル
- パグ特有の脳の病気(パグ脳炎)
- 皮膚トラブル
- 目のトラブル
- 関節のトラブル
- パグの老化サインとシニア期のお世話
- 老化サインのチェックポイント
- シニア犬になったら見直したい生活習慣
- パグを迎える前に知っておきたいこと
- 初心者でも飼いやすい?
- 室内飼育が基本?
- パグの飼育にかかる費用
- まとめ|毎日の健康管理がパグの寿命を延ばすポイント
丸い目、愛嬌のある表情、まわりを和ませるユーモラスな振る舞いなど、パグには多くの人を引きつける魅力があります。その元気な姿と、できるだけ長く一緒に過ごしたいと考える飼い主も多いのではないでしょうか。日ごろの健康管理や病気への備え、シニア期に表れる変化を知っておくと、パグの健康を長く保つための手がかりになります。
本記事では、パグの平均寿命や基本情報、長生きさせるポイント、気をつけたい病気、お迎え前に知っておきたいことまで解説します。
パグの寿命は何年?

パグは、実際にはどれほどの期間生きるのでしょうか。まずは、パグの平均寿命の目安から見ていきます。
パグの平均寿命は12〜15年!
パグの平均寿命は、12〜15年といわれています。小型犬の平均寿命は14年ほどであり、パグも小型犬として一般的な寿命の長さとなります。
長寿のパグは、20年近く生きる例もあるようです。健康状態に気を配りながら飼うことで、長生きできる可能性もあることがうかがえます。
人間の年齢に換算すると何歳?
犬の成長速度は人間と異なり、生まれてから最初の2年間で急速に成長します。
小型犬・中型犬の場合は、1歳を人間の15歳、2歳を24歳と見なし、3歳以降は1年につき約4歳を加える考え方が、年齢換算の目安として使われています。
目安は以下のとおりです。
| パグの年齢 | 人間の年齢(目安) |
|---|---|
| 1歳 | 15歳 |
| 2歳 | 24歳 |
| 3歳 | 28歳 |
| 5歳 | 36歳 |
| 7歳 | 44歳 |
| 10歳 | 56歳 |
| 12歳 | 64歳 |
| 15歳 | 76歳 |
これらは厳密に対応しているわけではなく、個体によっても変わってくるため、成長段階や健康管理を考えるための目安として捉えることができます。
参考:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」
パグは何歳からシニア犬?
小型犬のパグは、おおむね7〜9歳頃からシニア期を迎えます。シニア期への変化は、ある日突然起こるのではなく、日々少しずつ進んでいきます。体のさまざまなはたらきが徐々に弱くなっていくため、老化として実感するのはおおむね10歳以降になると考えられます。
そして12歳頃以降は、より丁寧なケアが必要になるハイシニア期を迎えます。
パグってどんな犬?

パグの健康管理を考えるうえでは、基本的な特徴や性格を知ることも役立ちます。まずはそれらについて見ていきます。
パグの基本情報
パグは、古代中国を原産とする小型の愛玩犬として親しまれてきました。小さな体の中に筋肉がしっかり付いた、がっしりとした体格をしています。
基本情報を、以下にまとめました。
| 原産国 | 中国 |
|---|---|
| 体高 | 約25~28cm |
| 体重 | 約6.4~8.2kg |
| 見た目の特徴 | しわのある顔 |
| 被毛 | 短くなめらか |
| 主な毛色 | フォーン、ブラックなど |
性格や特徴
パグは愛情深く、おだやかです。時にはひょうきんな一面を見せて、家族を楽しませてくれます。順応性があり、子どもやほかのペットとも、うまく付き合える性質を持っています。一方、見知らぬ人の前ではおとなしい面を見せることもあるようです。
基本的には従順ですが、無理に従わせようとすると頑固にふるまうこともあります。指示を聞けたらしっかりほめながら、覚えるまでは丁寧にしつけをすることが効果的といわれています。
パグは短命って本当?寿命に影響する要因

パグは短命といわれることもあるようです。すでに見てきたように、寿命そのものはほかの小型犬とあまり変わりません。ではなぜそのような話があるのか、パグの体のつくりから見ていきます。
短頭種ならではの体の特徴
パグは、鼻先が短く、顔が平らな短頭種(たんとうしゅ)に分類されます。短頭種は、鼻の穴が小さいほか、のどの奥の軟口蓋(なんこうがい)という組織が気管のすぐ近くに来ることがあり、呼吸の邪魔になりやすい体のつくりをしています。
パグに限らず犬は体のごく一部にしか汗をかかないため、暑いときには、舌を出して速い呼吸をおこなう「パンティング」で、体温を下げることが必要になります。しかし短頭種は軟口蓋の位置のせいで、あまり上手にパンティングできないことがあります。
このためパグは暑さに弱いとされ、熱中症など暑さによる体調不良の起きやすさが、ラブラドール・レトリーバーの約3倍になるともいわれています。
肥満になりやすい体質
パグは食欲旺盛で、太りやすい体質といわれています。体重が増えると、足腰や膝にかかる負担も大きくなります。また、脂肪がつくと気道が狭くなりやすく、パンティングのしやすさにも影響するため、暑さにもさらに弱くなる可能性が出てきます。
つまり、パグにとって肥満は、足腰や暑さへの弱さの両方に直結する要因だといえます。
パグを長生きさせる4つのポイント

パグに長く元気に過ごしてもらうためには、体質に合わせて健康を維持するためのポイントを知っておきたいところです。ここでは、それらについても見ていきます。
適正体重を維持する
パグは太ると体調を崩しやすくなるため、定期的に体重を測り、適正体重を維持できるように気を配ります。しかし、個体ごとの適正体重は、どう確認したらいいのでしょうか。
そこで役に立つのが、BCS(ボディコンディションスコア)です。BCSでは、見た目と、体にさわったときの感覚から、脂肪のつき具合を評価します。胴体にさわったときにあばらが手にふれ、上から胴体を見たときに腰に少しくびれがある状態が、BCSでは理想とされており、この体型のときの体重が、適正体重の目安になります。
フードはパッケージの表示を参考にしながら、体重や体型の変化に合わせて量を調整します。おやつは1日に必要なエネルギー量の20%以内を目安にし、あげた分だけ主食を減らすようにすると、食べ過ぎを防ぎやすくなります。
体重を増やさないためには、日ごろの運動も欠かせません。ただし、息が上がるほど激しい運動や、水泳には向いていません。毎日続けられるような、散歩や室内での遊び・トレーニングなどをおこなって、筋肉を維持することがおすすめです。
熱中症対策を徹底する
すでに見てきたとおり、パグは暑さに弱いため、特に熱中症に気をつける必要があります。
暑い日は、エアコンなどで室内の温度と湿度を調整します。散歩は日差しの強い時間帯を避け、最初に路面に手の甲を5秒当て、熱くないか確認します。夕方や夜も路面に熱が残っている場合があるので、出発前の習慣にしておくと安心です。散歩中は水を用意してこまめに飲ませ、暑がっていたら日陰で休めるように、パグの様子によく気を配ります。
運動中や暑い日に、呼吸が激しくなる、息苦しそうにしているなどの様子があるときは、涼しい場所へ運んで休ませます。熱中症が疑われるときは、濡れたタオルを首などに当て、早めに動物病院へ連絡するようにしましょう。
日ごろのお手入れを習慣にする
パグは顔のしわに汚れがたまりやすいため、日ごろからこまめにお手入れをします。しわの間をやわらかい布やしめらせた綿棒でふいて掃除し、なかに水分を残さないようにします。
パグの毛は短いですが抜けやすいので、ブラッシングはできれば毎日おこないます。このとき皮膚に赤みやにおい、べたつきなどがないか気を配り、気になる点があれば動物病院で診てもらうようにしましょう。
歯磨きはできれば毎日、少なくとも週に数回続けることで、歯垢や歯石がたまりにくくなります。
定期健診で病気を早期発見する
病気のなかには、一緒に過ごして様子を見ているだけでは気づきにくいものもあります。定期健診を受けることで、体調に変化がないかをよりくわしく確認できます。健康な成犬も、年に1回は健診を受けるとよいでしょう。また、シニア期ではより細やかな観察が求められます。
食欲や水を飲む量、排泄などで普段と違う様子が見られたら、健診時期まで待たずに、早めに動物病院に相談しましょう。
パグが健康で長生きするために気をつけたい病気や健康トラブル

肥満や熱中症のほかにも、パグの健康を保つうえで知っておきたい病気やトラブルがあります。体調不良を見逃さないためにも、代表的なものを知っておきましょう。
パグ特有の脳の病気(パグ脳炎)
パグ脳炎は、パグや他の小型犬がかかることがある脳の病気のひとつです。遺伝でかかりやすい病気といわれていますが、なぜ発症するかについては研究が進められており、どのパグでも必ずかかるというわけではありません。
症状として、けいれん、ふらつき、同じところを回る、首がかたむくなどの様子が見られます。ただしこうした症状はほかの病気によって起きていることもあります。パグ脳炎は進行が速い場合もある病気なので、気になる様子があるときは早めに動物病院へ行き、診断を受けることが望ましいでしょう。
皮膚トラブル
パグの顔のしわは、間に汚れや湿気がこもりやすく、皮膚炎などのトラブルになることがあります。すでにふれたように、しわの間を清潔に保ち、しめった状態にしないことが日常のケアになります。
皮膚炎といっても、原因はアレルギーや細菌感染などに分かれ、それぞれ合う薬や治療方法が変わります。気になる様子があるときは、適切な治療を受けるためにも、早めに動物病院に相談したいところです。
目のトラブル
パグの目は大きく前方へ出ているため、外からの刺激を受けて傷つきやすい形をしています。乾燥もしやすいため、ドライアイにも注意が必要です。
まぶたのけいれん、目の充血、涙や目やにがよく出るなどの様子が見られたら、目の病気のサインという可能性があります。目の病気は進行が早い場合もあるため、早めの受診をおすすめします。
関節のトラブル
小型犬はひざのお皿が外れる病気(パテラ)になりやすく、パグもその状態になることがあります。また、股関節が正しく形成されない病気になることもあります。
歩き方が不自然になったり、足を引きずって歩いたりしている場合は、動物病院で相談してみてください。
太ると関節にも負担がかかるため、病気に発展させないためには体重のコントロールも欠かせません。部屋の床がすべりやすいと、同様に関節には負担となりやすいので、室内がフローリングの場合は犬用靴下やすべり止めマットなどを使うこともおすすめです。
パグの老化サインとシニア期のお世話

シニア期に入ると、見た目や行動、食欲なども少しずつおとろえが感じられるようになっていきます。老化のサインと、改めて意識したい生活習慣について見ていきます。
老化サインのチェックポイント
老化のサインは、日常の小さな違いとして見つかることがあります。以下のような様子がないか、日ごろから注意して見ておきましょう。
- 歩く速さや立ち上がる動作がゆっくりになった
- 散歩に行きたがらなくなった
- 運動量が減った
- 寝ている時間が増えた
- 食欲が落ちた
- 毛の色が薄くなった、毛づやが悪くなった
ただしこうした変化は、病気によるものの場合もあるため、動物病院を受診して相談しておくと安心です。
シニア犬になったら見直したい生活習慣
シニア期に入り食欲が落ちたり好みが変わったりすると、栄養のバランスが悪くなることがあるため、食べやすいように工夫することが求められます。シニア用のフードに切り替える場合は、現在の体調に合う種類や、切り替えのペースについて動物病院で相談しておくと安心です。
運動量が減ってきた場合は、体力を落とさないように、体調に合わせて運動の機会を作ります。散歩の距離を短くしたり、ウォーミングアップとして飼い主がマッサージをしたり、無理のない範囲で体を動かすとよいでしょう。
床ですべるようになったら、マットを敷くなどして歩きやすくします。段差にはスロープをつけ、寝床や水飲み場、トイレまで移動しやすい配置に変える方法もあります。シニア期には、少なくとも年2回は健診を受けるとよいでしょう。健診では、体重や食欲、歩き方など、普段の生活のなかで気づいたことをメモしておくと、診察時に伝えやすくなります。
パグを迎える前に知っておきたいこと

パグを迎えるか検討するときは、性格の相性に加えて、飼育環境と健康管理を続けられるかを考えます。初心者との相性、室内飼育、必要な費用の順に確認します。
初心者でも飼いやすい?
パグは、すでにふれたように温厚で愛情深く、人と一緒に過ごすことを好みます。激しい運動を必要とせず、集合住宅を含めた室内で過ごせるため、初めて犬を飼う人にも比較的お迎えしやすい犬種です。
一方で、暑さへの対策や体重管理、顔のしわのお手入れなどは、日常的に続けていく必要があります。毎日の散歩が難しい場合や室温を調整しにくい環境では、どのようにしてパグの健康を保てばよいか、お迎えの前にやりかたを考えておく必要があります。
室内飼育が基本?
パグは、人と室内で暮らす犬として育てられてきた犬種です。高温多湿の環境では体調を崩しやすいため、温度を管理しやすい室内での飼育が基本となります。
夏はエアコンを使って適温を保ち、冬も冷えすぎることのないようにします。寝る場所は、日の当たる窓ぎわやエアコンの風が直接当たる場所を避け、落ち着いて休める位置につくります。
普段過ごす場所は室内ですが、外への散歩は毎日おこないたいところです。体力や気温に合わせ、体型を維持できるよう散歩の量を調整するとよいでしょう。
パグの飼育にかかる費用
パグとの暮らしでは、お迎えするときの初期費用に加え、毎月・毎年の維持費がかかります。維持費としては主に次のような用途があります。
- フードやおやつなど食費
- トイレ用品やケア用品などの日用品購入費
- ワクチン接種や健康診断などの予防医療費
- 病気やけがをした際の診療費
- ペット保険料(加入する場合)
- その他
ペットの年齢が上がるにつれて、病気やけがの診療費は増えるといわれています。年間の支出に加えて、年齢を重ねた後の費用も含めて、生涯の支出を考えておきましょう。
まとめ|毎日の健康管理がパグの寿命を延ばすポイント

パグの平均寿命は12〜15年です。長く健康に生きてもらうためには、体重管理、暑さ対策、日ごろのお手入れなど、体質をふまえたケアの積み重ねが欠かせません。加えて、定期的な健康診断によって体調の変化にも早く気づきやすくなります。
こうした日々の積み重ねが、パグとの時間を長く健やかなものにしてくれます。
パグを始めとした愛玩動物の健康管理や看護について学びたい方は、TCA東京ECO動物海洋専門学校の「愛玩動物看護師&高度医療専攻」をはじめ、「動物看護・ペット分野」にも注目してみてください。
動物について専門的に学ぶことで、ペットとの暮らしに役立つ知識を身に付けられるだけでなく、愛玩動物看護師や動物看護スタッフなど、動物の命と健康を支える仕事を目指す第一歩にもつながります。