熱帯魚の飼い方入門!初めてでも安心な始め方や飼いやすい10種を解説

2025.06.03

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きらびやかな姿で水槽を泳ぎ回る熱帯魚は、見ているだけで心が和みます。「熱帯魚は難しそう」と不安に思う方も多いかもしれませんが、基本を押さえれば初心者でも十分に楽しめます。

この記事では、熱帯魚飼育の始め方や初心者でも安心して飼える種類、日々のお世話の方法まで分かりやすく解説します。熱帯魚の飼育を検討している方はぜひ参考にしてください。

熱帯魚飼育を始める前に知っておきたいこと

熱帯魚飼育を始める前に知っておきたいこと

ここでは、熱帯魚飼育の魅力や、なぜ初心者にもおすすめできるのかを解説します。これからアクアリウムの世界に踏み出す方が安心して始められるよう、基礎知識をしっかり押さえておきましょう。

熱帯魚飼育の魅力とは?

熱帯魚飼育の魅力は、何といってもその美しい姿を間近で観察できることです。

思わず見とれてしまうようなカラフルな色や優雅な泳ぎ方は、見ているだけで心が落ち着きます。また、水槽内の小さな生態系を自分の手で作り上げる創造性も大きな魅力です。水草や流木、石などを使ったレイアウトで自分だけの水中風景を作り、そこに熱帯魚が泳ぐ様子は、まるで生きた絵画のような美しさです。

さらに、熱帯魚は犬や猫などの他のペットに比べて鳴き声がなく、匂いも少ないため、マンションなどの集合住宅でも比較的飼いやすいというメリットもあります。

初心者に熱帯魚飼育が向いている理由

熱帯魚飼育は一見ハードルが高そうに思われがちですが、以下の理由から初心者にも向いています。

  • 熱帯魚は環境の変化に強く丈夫な種類が多い
  • 水槽のサイズによっては設置スペースをあまり取らない
  • お世話の手間が比較的少ない
  • 少ない種類から始めて、徐々に種類を増やしたりレイアウトを工夫したりと、楽しみの幅を広げていける

アクアショップやホームセンターには初心者向けの水槽セットも多数販売されているため、気軽に飼育を始められる点も魅力です。

熱帯魚飼育に必要なものと選び方

熱帯魚飼育に必要なものと選び方

初心者の方が最初に迷うのが、どのような設備を用意すべきかという点です。基本的なアイテムと、それぞれの選び方について解説します。

初心者向け水槽のサイズと特徴

一般的に、初心者には30〜60cmの水槽がおすすめです。特に60cm水槽(約60リットル)は水質が安定しやすく、様々な種類の熱帯魚を飼育できるため理想的です。30cm以下の小型水槽は場所を取らず手軽に感じますが、実は水質が不安定になりやすく管理が難しいというデメリットがあります。

また、水槽の形状は長方形の標準タイプが水流が作りやすく、熱帯魚が泳ぎやすいため初心者に適しています。

揃えるべき基本アイテム一覧

熱帯魚飼育を始めるには、水槽以外にもいくつかの用具や設備が必要です。揃えるべきアイテムを一覧表にまとめました。

アイテム 役割 選び方のポイント
水槽台 水槽を安定して支える 水槽の重量に耐えられる頑丈なものを選ぶ
フィルター 水をきれいに保つ 水槽のサイズや生体に合わせて選ぶ
ヒーター 水温を一定に保つ 水槽の総水量に応じて選ぶ
照明 熱帯魚の生活リズムを整える LED照明が省エネかつ長持ちでおすすめ
底砂 バクテリアの住処/見た目の演出 底層魚を飼う場合は尖っていない丸みのある砂利を。水草を育てる場合は専用のソイル(水草用土)がおすすめ。
水質調整剤 カルキ抜きなど水質を整える 必須のカルキ抜き剤のほか、pH調整剤やバクテリア添加剤も用意すると安心
水温計 水温を確認する 外付け液晶タイプが見やすく正確

これらは熱帯魚ショップやペットショップ、オンラインショップなどで購入できます。

初心者に「スターターセット」はおすすめ?

熱帯魚飼育を始める際、水槽、フィルター、ヒーター、照明などがセットになった「スターターセット」や「水槽セット」は初心者におすすめです。各アイテムを個別に購入するよりも安価になることが多く、互換性の心配もありません。

ただし、セット内容はメーカーによって異なるため、含まれているものと含まれていないものを事前に確認することが大切です。一般的に、水槽セットには底砂や水質調整剤、装飾品などは含まれていないことが多いため、別途購入する必要があります。

飼育にかかる初期費用と維持費の目安

飼育にかかる初期費用と維持費の目安

熱帯魚飼育を始める際には、初期費用と継続的にかかる維持費を把握しておくことが大切です。ここでは、それぞれの費用の目安について解説します。

初期費用の目安

熱帯魚飼育を始めるための初期費用は、水槽のサイズや設備の種類によって異なります。

60cm標準水槽の場合、水槽本体、水槽台、濾過装置、照明、ヒーター、底砂などの基本設備を含めると、約15,000〜30,000円程度が目安です。水槽セットを利用すれば若干安くなることもあります。

さらに、水質調整剤や水温計、熱帯魚用の餌、水換え用のバケツやホースなどの小物類で5,000円程度、熱帯魚自体の価格も種類によりますが、初心者向けの種類なら1匹200〜1,000円程度です。

合計すると、最低でも20,000〜40,000円程度の初期投資が必要と考えておきましょう。「もう少し手軽に始めてみたい」という方は、安価な水槽を選ぶことが節約のポイントです。サイズや素材によっては、比較的手頃な価格で購入できる水槽もあります。

月々の維持費

熱帯魚飼育の維持費は意外と少なく、月々1,000〜2,000円程度で飼育可能です。

主な維持費には、電気代(フィルター、ヒーター、照明)、餌代、水質調整剤などがあります。60cm水槽の場合、電気代は季節にもよりますが月500〜1,500円程度。餌代は熱帯魚の数や種類にもよりますが、月200〜500円程度です。

また、定期的な水質検査キットの購入や、フィルターのスポンジなどの消耗品の交換費用も少しずつかかります。

大きな出費としては、フィルターやヒーターなどの機器の寿命(2〜3年程度)が来た際の買い替え費用がありますが、日常的な維持費は他のペットと比べても低コストといえるでしょう。

水槽の立ち上げ手順|基本の4ステップ

水槽の立ち上げ手順|基本の4ステップ

熱帯魚を飼育するためには、まず水槽環境を整える「立ち上げ」と呼ばれる作業が必要です。ここでは、水槽立ち上げの基本的な4つのステップを解説します。

1.設置場所とレイアウト準備

水槽の設置場所は、直射日光が当たらず、エアコンの風が直接当たらない安定した場所を選びましょう。水槽は水を入れると非常に重くなるため、耐荷重の高い水槽台の上に水平に設置することが重要です。

場所が決まったら、底砂を入れる前に水槽を洗浄します。その後、洗った底砂を3〜5cmの厚さで敷き、流木や石、隠れ家となるシェルターなどを配置してレイアウトを作ります。

初心者は単純なデザインから始め、徐々に自分好みのレイアウトに発展させるのがおすすめです。

2.水を入れて機材を稼働させる

レイアウトを作ったら、次は水を入れます。

ここで重要なのは、水道水に含まれる塩素(カルキ)を中和することです。専用のカルキ抜き剤を使用するか、24時間以上汲み置きした水を使いましょう。

水を入れたら、フィルター、ヒーター、照明などの機器を取り付け、説明書に従って稼働させます。特にヒーターは水温が安定するよう、適切な温度(多くの熱帯魚は25℃前後が適温)に設定しましょう。

3.生体導入前の水づくり(サイクリング)

熱帯魚を入れる前に、水槽内に有益なバクテリアを定着させる「サイクリング」が必要です。

サイクリングは熱帯魚の排泄物から生じる有害なアンモニアを分解する窒素サイクルを確立するためのプロセスで、一般的には1〜4週間程度かかります。市販のバクテリア添加剤を使うと早く安定させることができます。

また、この期間中は定期的に水質検査をおこない、アンモニアや亜硝酸塩の値が0になるのを確認しましょう。

4.熱帯魚を迎える

サイクリングが完了したら、いよいよ熱帯魚を迎え入れる段階です。購入する際は、活発に泳いでいて体色が鮮やかな健康な個体を選びましょう。

熱帯魚を水槽に導入する際は「水合わせ」が重要です。購入した袋のまま水槽に浮かべて水温を合わせ(約15〜30分)、その後袋に水槽の水を少しずつ加えて水質も徐々に合わせていきます(約30分)。

この水合わせを丁寧におこなうことで、熱帯魚が環境の変化でショックを受けるリスクを減らせます。最初は少ない数から始め、水槽環境が安定してから徐々に数を増やしていくのがコツです。

初心者におすすめ!人気の飼いやすい熱帯魚10種類

初心者におすすめ!人気の飼いやすい熱帯魚10種類

熱帯魚の世界は非常に広く、初めて選ぶときには何を選べばよいか迷ってしまうかもしれません。ここでは、初心者の方にもおすすめの丈夫で育てやすく、見た目も美しい人気の熱帯魚10種類を紹介します。初めて熱帯魚を購入する際の参考にしてください。

ネオンテトラ

青い蛍光色のラインと赤い体色のコントラストが美しい、小型の熱帯魚です。群れで泳ぐ習性があるため、10匹以上で飼うとより魅力が引き立ちます。

  • 体長:2〜4cm
  • 性格:温和
  • 価格帯:100円~
  • 飼育難易度:★☆☆(易しい)
  • 混泳可否:◎(小型魚との相性が良い)

グッピー

色鮮やかな尾ビレをもつオスと、地味な体色のメスが特徴の魚です。繁殖力が強く、初心者でも楽しみながら飼育できます。

  • 体長:オス 3~4cm、メス 5~6cm
  • 性格:活発・丈夫
  • 価格帯:1,000円~
  • 飼育難易度:★☆☆(易しい)
  • 混泳可否:○(温和な魚と好相性)

ベタ

鮮やかな体色と長く流れるヒレが美しく、存在感のある魚です。オス同士の混泳はできないため、単独飼育が基本。

  • 体長:5〜7cm
  • 性格:縄張り意識が強い
  • 価格帯:1,000円~
  • 飼育難易度:★★☆(やや易しい)
  • 混泳可否:△(オス同士は不可)

コリドラス

水槽の底を泳ぐ小型ナマズ。残った餌を食べてくれる「お掃除屋さん」的存在です。3匹以上での群れ飼育が理想。

  • 体長:5~7cm
  • 性格:おとなしく平和的
  • 価格帯:300円~
  • 飼育難易度:★★☆(やや易しい)
  • 混泳可否:◎(ほとんどの魚と相性良好)

プラティ

カラーバリエーションが豊富で、繁殖力もあり、丈夫で飼いやすい魚です。多くの小型魚と相性が良く、混泳に向いています。

  • 体長:オス 4~5cm、メス 5~6cm
  • 性格:温和で活発
  • 価格帯:200円~
  • 飼育難易度:★☆☆(易しい)
  • 混泳可否:◎(多くの小型魚と相性良好)

モーリー

さまざまなカラーバリエーションがあり、見た目にも楽しめる熱帯魚です。温和な性格で、さまざまな魚種との混泳にも向いています。繁殖力もあるため、初心者にも人気があります。

  • 体長:6〜8cm
  • 性格:温和で社交的
  • 価格帯:200円~
  • 飼育難易度:★☆☆(易しい)
  • 混泳可否:○(温和な中型魚と好相性)

アカヒレ

赤い尾ビレが特徴で、非常に丈夫な魚です。水質や温度の変化にも強く、初心者向けの魚として人気があります。

  • 体長:3~4cm
  • 性格:おとなしく活発
  • 価格帯:100円~
  • 飼育難易度:★☆☆(易しい)
  • 混泳可否:○(温和な魚と好相性)

ヤマトヌマエビ

透明感のある体をもつ淡水エビで、水槽内のコケを食べてくれる掃除役としても優秀です。温和な性格ですが、小さくて動きも目立つため捕食されやすく、肉食魚との混泳には注意が必要です。

  • 体長:3〜5cm
  • 性格:活発で温和
  • 価格帯:100円~
  • 飼育難易度:★☆☆(易しい)
  • 混泳可否:△(肉食魚とは不可)

ラミーノーズテトラ

赤い鼻先と尾ビレの模様が特徴で、群れで泳ぐとより美しさが際立ちます。小型〜中型魚との混泳にも適しています。

  • 体長:~5cm
  • 性格:温和で群れをなす
  • 価格帯:150円~
  • 飼育難易度:★★☆(やや易しい)
  • 混泳可否:○(小型〜中型魚と好相性)

グラミー(ドワーフ)

鮮やかな体色とひげのような触糸が特徴的。水面直下で呼吸することもあるため、広めの水槽で水面に十分なスペースを確保する必要があります。

  • 体長:〜6cm
  • 性格:おとなしく温和
  • 価格帯:800円~
  • 飼育難易度:★★☆(やや易しい)
  • 混泳可否:○(小型〜中型魚と好相性)

熱帯魚の混泳のポイント

熱帯魚の混泳のポイント

熱帯魚飼育の楽しみの一つに、複数の種類を同じ水槽で飼育する「混泳」があります。色とりどりの熱帯魚が泳ぐ水槽は見ていて飽きず、より一層アクアリウムの魅力を感じることができますが、種類の組み合わせによっては相性が悪くトラブルの原因になることもあります。

ここでは混泳のポイントについてみていきましょう。

混泳の基本ルール

熱帯魚の混泳を成功させるためには、以下のルールを押さえておくことが大切です。

  • 性格が合う魚同士を選ぶ
  • サイズが近い魚を選ぶ
  • 水温や水質の好みが似ている魚を選ぶ

基本的には、温和な性格の魚同士なら、争いが少なく平和に暮らせます。生息層については、たとえば上層を泳ぐグッピーやプラティ、中層を泳ぐテトラ類、底層を泳ぐコリドラスなどを混泳させると、水槽に立体感が生まれます。

おすすめの混泳パターン

初心者の方におすすめの混泳パターンをご紹介します。60cm水槽(約60リットル)であれば、以下のような組み合わせが理想的です。

  • 上層:グッピー(5匹)やプラティ(3匹)を配置し、水面付近を泳がせる
  • 中層:ネオンテトラ(10匹)やラスボラ・エスペイ(6匹)など群泳する小型魚を入れ、水槽の中央部分に動きを出す
  • 底層:コリドラス(3匹)やオトシンクルス(2匹)などの底砂をもぐる魚を配置する

このような組み合わせなら、水槽全体が賑やかになり、なおかつ掃除役のコリドラスとオトシンクルスが水槽環境の維持を助けてくれるため、初心者にもおすすめです。

避けたほうがよい組み合わせ

混泳で避けるべき組み合わせもあります。

  • ベタのオス同士:縄張り意識が強く、激しく闘争し、死に至ることもある
  • 肉食魚と小型魚の組み合わせ:エンゼルフィッシュなどは成長すると小型のネオンテトラなどを捕食することがある
  • 気性の荒い魚と温和な魚の組み合わせ:スマトラなどの気性の荒い魚はヒレの長い魚をいじめることがある
  • 動きの速い魚と遅い魚の組み合わせ:餌の取り合いで遅い魚が餓死してしまうことがある

混泳させる前に、それぞれの魚の特性や相性をよく調べることが大切です。

熱帯魚の世話と管理

熱帯魚の世話と管理

熱帯魚を健康に育てるためには、日常的な世話と適切な管理が欠かせません。初心者の方でも無理なく続けられるよう、それぞれのケアの頻度や方法について解説します。

餌やりの頻度と量の目安

熱帯魚の餌やりは、基本的に1日1〜2回が理想的です。

餌の量は「3分以内に食べきれる量」を目安にしましょう。与えすぎは水質悪化の原因となり、逆に熱帯魚の健康を害することになります。

熱帯魚の餌には、フレーク状、粒状、冷凍餌など様々な種類がありますが、初心者の方には、栄養バランスが良く使いやすいフレーク状の餌がおすすめです。熱帯魚の種類によって好む餌が異なるため、複数種類を飼育している場合は、それぞれに合った餌を用意するか、複数の魚種に対応した総合餌を選ぶとよいでしょう。

休暇などで餌やりができない場合は、自動給餌器や長期間溶け出すタイプの餌などを利用すると便利です。

水換えの頻度と手順

水槽内は閉鎖された環境のため、熱帯魚の排泄物や餌の食べ残しによって水質が悪化します。定期的な水換えによって有害物質を取り除き、水質を良好に保ちましょう。

一般的な水換えの頻度は週に1回程度で、水量の1/3を交換します。水槽のサイズや熱帯魚の数によって調整が必要ですが、少量の水を頻繁に換えるほうが熱帯魚へのストレスが少なくなります。

水換えの手順としては、まず交換用の水(カルキ抜きした水)を用意し、水温を現在の水槽と同じにしておきます。次に、水槽の底の汚れを吸い出しながら古い水を抜き取り、準備しておいた新しい水をゆっくりと水槽に入れます。

フィルターや底砂の掃除方法

フィルターや底砂のメンテナンスも定期的におこなう必要があります。

外部フィルターの掃除頻度は2〜3ヶ月に1回程度が目安です。フィルター内のスポンジや濾材が目詰まりすると濾過能力が低下するため、定期的に掃除しましょう。ただし、フィルターには有益なバクテリアが生息しているため、水道水で洗わず、必ず水槽の水で軽く洗うようにします。

底砂の掃除は水換え時に一緒におこなうと効率的です。専用の砂利クリーナーを使って底砂の表面に溜まった汚れを吸い出します。ただし、底砂全体を洗ってしまうとバクテリアまで洗い流してしまうため、表面の汚れだけを取り除くようにしましょう。

よくあるトラブルと病気の予防法

よくあるトラブルと病気の予防法

熱帯魚飼育をしていると、水質トラブルや魚の病気などに遭遇することがあります。ここでは、よくあるトラブルと対策、病気の予防法について解説します。

水が白く濁る・コケが大量に出る原因

水槽の水が白く濁るのは、主にバクテリアの大量発生が原因です。特に立ち上げたばかりの水槽や、熱帯魚を一度に多く入れた後によく起こります。これは窒素サイクルが確立されていないために起こる現象で、通常は数週間で自然に澄んできます。頻繁な水換えはかえって悪化させることがあるため、しばらく様子を見ましょう。

コケの大量発生については、水槽内の栄養分過多と光が原因です。対策としては、餌の量を減らす、照明時間を短くする(6〜8時間程度)、定期的な水換えで栄養分を減らす、オトシンクルスなどのコケ取り生体を導入するなどが効果的です。

魚が元気がない・餌を食べないときの対処法

熱帯魚が元気なく隅にいたり、餌を食べなかったりする場合は、水質の悪化や水温の変化、病気などが考えられます。

まず、水質検査キットで水質を確認しましょう。アンモニアや亜硝酸塩が検出される場合は、1/3程度の水換えをし、餌やりを控えめにします。水温も確認し、適正範囲内かチェックしてください。また、フィルターが正常に機能しているか、水流が強すぎないかなども確認します。

魚の外見に異変(白い点、ひれの損傷など)がある場合は病気の可能性があります。このような症状が見られたら、早めに専門店に相談するか、魚病薬を使用することをおすすめします。

白点病・ヒレ裂けなどの初期症状と対応

熱帯魚の病気で特に多いのが白点病やヒレ裂けです。

白点病は体表に白い小さな点(イクラのような)が現れる寄生虫による病気で、熱帯魚が物にこすりつけるような行動も見られます。初期なら水温を28~30℃程度まで少しずつ上げることで改善することもありますが、専用の薬を使用するのが確実です。

ヒレ裂けは名前の通りヒレが裂けたり溶けたりする症状で、水質悪化や他の魚からの攻撃が原因のことが多いです。まずは水質改善のために水換えをおこない、原因となる魚がいれば隔離します。また、ヒレ再生を促す薬剤も市販されています。

どちらの病気も早期発見・早期治療が重要です。日頃からの観察と定期的な水換えで、病気の発生リスクを減らしましょう。

まとめ|熱帯魚との生活を楽しもう

まとめ|熱帯魚との生活を楽しもう

熱帯魚飼育は初めはやや難しく感じるかもしれませんが、基本的な知識と適切なケアさえ心がければ、長く楽しむことができる趣味です。この記事で紹介した飼育の方法やコツを参考に、ぜひチャレンジしてみてください。

飼育に慣れてきたら、次はレイアウトや繁殖にも挑戦してみましょう。水槽のレイアウトについてはこちらの記事でも解説しています。

関連記事:アクアリウムの始め方!初心者向けに道具リストや水槽立ち上げ手順を解説



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