【初心者必見】ウサギの飼い方ナビ!ウサギを飼うのは難しい?飼う際の注意点などを徹底解説

2024.01.16

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目次

初めてのウサギの飼育を考えている人のなかには、「ウサギを飼うのは難しいのかな?」と不安に思っている人もいるでしょう。

この記事では、そのようなウサギ飼育の初心者に向けて、ウサギの選び方や飼育に必要なもの、飼育のポイント、注意点などを詳しく解説します。

「うさんぽとは?」「ウサギは寂しいと死ぬって本当?」といった疑問も解消できる内容です。ウサギを初めて飼う人は、ぜひご一読ください。

ウサギの特徴

ウサギの特徴

ウサギは150種類以上いますが、ペットとして飼育できる品種の多くはおとなしい性格で、人に懐きやすいのが特徴です。

また、鳴き声や体臭も気にならないため、ペット初心者でも比較的飼いやすい動物だといえるでしょう。

ウサギの選び方

ウサギの選び方

飼育するウサギを選ぶ際のポイントは、主に以下の3つです。

  • ウサギの健康状態をチェックする
  • オスとメスの違いを知っておく
  • 飼育環境に合った種類を選ぶ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ウサギの健康状態をチェックする

飼育するウサギを選ぶ際には、入手先にてウサギの健康状態をしっかりチェックすることが大切です。

痩せすぎていないか、健康的な毛並みをしているか、異臭がないか、食欲はあるかなど、見てわかるところは確認しておきましょう。

オスとメスの違いを知っておく

ウサギはオスとメスで行動が異なるため、飼育する際はそれぞれの違いを知っておくことが大切です。

オスの場合は、特にスプレー行動に注意しましょう。これは自分の縄張りにオシッコを吹きかける行為のことです。

また、メスの注意点は偽妊娠です。偽妊娠を起こすと攻撃的になったり、乳腺炎を引き起こしたりすることがあります。

オスとメスの違いを考慮したうえで、どちらを飼うのか検討してください。

飼育環境に合った種類を選ぶ

ウサギの大きさは品種によってさまざまです。飼育する環境に合わせて適切な種類を選ぶようにしましょう。

小型のウサギは狭い部屋でも飼育できますが、大型のウサギは広いスペースを用意する必要があります。

初心者でも飼いやすいウサギの種類4選

初心者でも飼いやすいウサギの種類4選

初心者におすすめの、飼いやすいウサギを4種類紹介します。

  • ネザーランドドワーフ
  • ダッチ(パンダウサギ)
  • ホーランドロップ
  • アメリカンファジーロップ

ウサギの種類について、さらに詳しく知りたい人は「人気のウサギの種類10選!特徴や性格・珍しい種類も紹介」の記事もご覧ください。

ネザーランドドワーフ

ネザーランドドワーフは世界最小クラスの小さなウサギで、純血品種のなかでも特に人気があります。

公認カラーは70種類あり、カラーバリエーションが豊富なため、好みの色を探しやすいのも魅力です。

ダッチ(パンダウサギ)

パンダのような白と黒のツートンカラーが特徴的なダッチは、別名「パンダウサギ」と呼ばれています。

穏やかな性格で病気にも強く、初心者でも飼いやすい品種です。

ホーランドロップ

ホーランドロップは、ロップイヤー種のなかでは最も小柄な品種として知られています。

おとなしい性格で、飼い主とのスキンシップを好むため、ウサギとの触れ合いを楽しみたい人にもおすすめです。

アメリカンファジーロップ

アメリカンファジーロップは長毛のロップイヤー種で、ふわふわの柔らかい被毛を持っています。

優しくておっとりとした性格で、抱っこも嫌がらないため、ウサギ初心者でも安心です。

ウサギを迎えるために用意するもの

ウサギを迎えるために用意するもの

ウサギの飼育に必要なものは、以下のとおりです。

  • ケージ
  • 床材
  • トイレ・トイレ砂
  • ペットシーツ
  • エサ(ペレット・牧草など)
  • 食器・給水器
  • ブラシ・爪切り
  • かじり木・おもちゃ
  • ペットキャリー

それぞれのポイントを紹介します。

ケージ

ウサギは基本的にケージ内で飼育するため、1羽につき1つケージを用意しましょう。

移動や掃除がしやすいキャスター付きのものが便利です。

床材

ウサギは足の裏に肉球がなく、ケージの床がむき出しのままだと滑りやすいため、床材を敷く必要があります。

金網タイプや木製のすのこタイプ、プラスチック・樹脂タイプなど、床材の種類はさまざまです。

ケージの広さやお手入れのしやすさなどを考慮し、合うものを選びましょう。

トイレ・トイレ砂

ウサギは決まった場所で排泄する習性があるため、犬や猫のようにトイレを覚えることができます。

トイレで排泄できればケージの掃除も比較的ラクになるため、トイレの設置がおすすめです。

トイレ砂は、万が一食べてしまっても害がなく、消臭効果が高いウサギ専用のものを選びましょう。

ペットシーツ

ケージの床材の下に敷くペットシーツも用意します。

新聞紙などで代用する場合もありますが、ペットシーツはケージ内をより清潔に保てるため、おすすめです。

エサ(ペレット・牧草など)

ウサギを飼育する際は、ペレット(ラビットフード)や牧草を用意しましょう。

ペレットの種類はたくさんあるため、年齢や体質に合ったものを選ぶことが大切です。

食器・給水器

ウサギのフードを入れるための食器や、水を飲むための給水器(給水ボトル)も必ず用意しましょう。

食器は、ウサギが誤ってひっくり返さないよう、ケージに固定できるタイプもおすすめです。

ブラシ・爪切り

ウサギの定期的なお手入れのために、ブラシや爪切りも用意しておくと安心です。

ブラシも爪切りも、ウサギ用または小動物用を選びましょう。

かじり木・おもちゃ

かじり木やおもちゃは、ウサギの歯を適切な長さに保つことや、ストレス解消などに役立ちます。

かじり木やおもちゃがないと、ケージや床材をかじってしまうことがあるので注意が必要です。

ペットキャリー

ペットキャリーとは、室外に連れて出かけるときにウサギを入れるキャリーバッグのことです。

犬用や猫用で代用する場合もあります。

ウサギを飼う際にあると便利なもの

ウサギを飼う際にあると便利なもの

ここからは、ウサギの飼育に必須ではないものの、あると便利なものを紹介します。

  • 温湿度計
  • サークル
  • ハウス(巣箱)
  • ヒーター・冷却マット
  • リード・ハーネス

それぞれ詳しく見ていきましょう。

温湿度計

ウサギは温度や湿度が高い状態に弱い傾向があります。

そのため、温度や湿度がひと目でわかる温湿度計を、ケージのそばに1つ用意しておくと安心です。

サークル

サークルとは、天井のない簡易的な柵やパネルのことです。

ウサギを部屋で散歩させている際の脱走や、誤飲対策などに役立ちます。

ハウス(巣箱)

ハウス(巣箱)とは、ケージのなかに入れる小さい家のような箱です。

ウサギは狭くて暗い場所にいると安心しやすいため、ケージの広さに余裕がある場合は、ハウスを用意してあげるとよいでしょう。

ヒーター・冷却マット

飼育環境によっては、寒さ・暑さ対策のためにヒーターや冷却マットがあると安心です。

ウサギが快適に過ごせる室温を常に保てる場合は、用意しなくても問題ありません。

リード・ハーネス

ウサギを連れて外を散歩する場合は、リードとハーネスがあると便利です。

ウサギは首が弱く、猫や犬のように首輪は付けられないため、必ずウサギ専用のリードとハーネスを使いましょう。

ウサギを飼う際のポイント

ウサギを飼う際のポイント

ウサギを飼う際には、以下のポイントに留意しましょう。

  • 室内でケージで飼うのがおすすめ
  • 1日2回食事を与える
  • 給水器の水は毎日交換する
  • 適度に運動させる
  • トイレやケージは毎日掃除する
  • 週1回〜毎日ブラッシングをする
  • 定期的に爪切りや耳掃除をする
  • 年1回は健康診断を受ける

項目ごとに解説します。

室内でケージで飼うのがおすすめ

ウサギの室内での放し飼いや、野外での飼育は難易度が高いため、基本的には室内のケージで飼うのがおすすめです。

滑りやすく硬いフローリングの室内での放し飼いは、ウサギの足に負担がかかります。また、室内は誤飲や感電の危険も少なくありません。

野外の場合は、室内飼いに比べて温度や湿度の管理が難しくなります。

1日2回食事を与える

ウサギの食事は朝と晩の1日2回、決まった時間に与えるのが基本です。

1日に与える食事の分量は、体重の1.5〜2.5%程度が目安となります。

給水器の水は毎日交換する

給水器に入れた水は、毎日交換しましょう。

飲みきっていない場合でも、1度古い水を捨て、ボトルを洗浄してから新鮮な水を入れ直します。

適度に運動させる

運動量が極端に少ないとストレスが溜まることがあるため、適度な運動を心がけましょう。

ケージから出して部屋のなかを散歩させる場合は、サークルで仕切りを作り、そのなかで自由に動き回れるようにするのがおすすめです。

トイレやケージは毎日掃除する

ケージ内はウサギの排泄物で不衛生になりやすいため、トイレやケージは毎日こまめに掃除しましょう。

ウサギがトイレを覚えると、ケージの掃除がラクになるため、幼少期からトイレのしつけをしておくのがおすすめです。

トイレを覚えさせるためには、トイレにウサギ自身の排泄物のニオイを付ける方法があります。

トイレ以外の場所で排泄した場合は、ニオイが残らないよう、掃除スプレーなどでしっかり拭いてください。

週1回〜毎日ブラッシングをする

ウサギは毛が抜けやすいため、定期的にブラッシングをする必要があります。

短毛種の場合は週に1回程度、毛玉ができやすい長毛種の場合は毎日ブラッシングするのが望ましいです。

定期的に爪切りや耳掃除をする

耳が垂れているロップイヤー種は、耳の中が蒸れやすく、特に外耳炎になりやすいため定期的な耳掃除が欠かせません。

また、爪が伸びすぎていると後脚で耳を引っ掻き、ケガをしてしまう恐れもあるため、爪も定期的に切っておく必要があります。

年1回は健康診断を受ける

ウサギは鳴き声や表情の変化がほとんどないため、飼い主が体調不良に気づいてあげられないケースも少なくありません。

そのため、少なくとも年に1回は動物病院で健康診断を受けることをおすすめします。

ウサギを飼う際の注意点

ウサギを飼う際の注意点

ウサギを飼う際の注意点は、主に以下の6つです。

  • ケージは直射日光を避けて設置する
  • 薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)を理解しておく
  • 電気コードをかじられないよう対策する
  • 誤飲しそうな小物は片付けておく
  • 噛み癖を付けないようにする
  • 正しい抱き方をする

それぞれ確認していきましょう。

ケージは直射日光を避けて設置する

ウサギは直射日光にあたり続けると、体調不良を起こしてしまうことがあります。

ケージは直射日光があたる場所を避けて、風通しのよいところに設置しましょう。

薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)を理解しておく

ウサギは薄明薄暮性なので、夜ではなく明け方や夕方に活動的になります。

この習性を理解し、ウサギを運動させる場合は、なるべく早朝や夕方を中心にスケジューリングするのがおすすめです。

電気コードをかじられないよう対策する

ウサギが電気コードをかじってしまうと、感電や火災の原因になるため注意が必要です。

部屋のなかを散歩させる場合は、電気コードにカバーを付ける、サークルで仕切りを作るなどの工夫をしましょう。

誤飲しそうな小物は片付けておく

ウサギは何でもかじるだけでなく、かじったものをそのまま誤飲してしまうことがあります。

ティッシュや輪ゴム、小さなプラスチック、錠剤など、ウサギが誤飲しそうなものは必ず片付けておきましょう。

噛み癖を付けないようにする

噛み癖がつくと、ものだけでなく人にも噛みついてしまうことがあるため要注意です。

噛み癖を付けないためには、噛んではいけないものを噛もうとしたときに、ウサギの頭や耳をやさしく押さえて「ダメ」と強い口調でしつけるようにしましょう。

正しい抱き方をする

ウサギは後脚の筋力が強く、骨はとても薄いため、間違った抱き方をすると骨折やケガの原因になる恐れがあります。

抱くときは胸の下にそっと手を入れ、脇の下か前脚まで手をずらし、すくうようにして持ち上げ、もう一方の手で後脚からおしり全体を支えてあげましょう。

ウサギを迎える方法

ウサギを迎える方法

ウサギを家族として迎える方法は、主に以下の3つです。

  • ペットショップで探す
  • ブリーダーから譲り受ける
  • 里親になる

それぞれ見ていきましょう。

ペットショップで探す

ウサギは小動物を取り扱っているペットショップで探すことができます。

ペットショップの場合、ケージやフードなど、ウサギのお世話に必要なものをあわせて揃えられるため便利です。

ブリーダーから譲り受ける

ウサギ専門のブリーダーから譲り受ける方法もあります。

ブリーダーはウサギの専門的な知識を持ったプロのため、より詳しい飼育説明やお手入れのアドバイスが受けられる点が魅力です。

里親になる

ウサギの保護団体から譲り受け、里親になるという方法もあります。

検索サイトで「ウサギ 里親」と入力すると、里親募集の情報がたくさん見つかります。

ただし、里親になるためにはさまざまな条件があるため、詳細は各団体に問い合わせてください。

ウサギの飼育にかかる費用の目安

ウサギの飼育にかかる費用の目安

ウサギを飼育する際には、初期費用のほか、月々の食費や消耗品費、医療費など、さまざまな費用がかかります。

以下の表に、ウサギの飼育にかかる費用の目安を記載しました。

購入先や地域によって費用が大きく異なることもあるため、参考程度にご覧ください。

ウサギ生体 5,000〜100,000円ほど
飼育に必要な用品(ケージなど) 20,000〜30,000円ほど
月々のフード・消耗品 3,000〜5,000円ほど
医療費 1回5,000円〜数万円

※同じ診察内容でも、動物病院ごとに料金が異なる

ウサギの飼育に関するよくある質問

ウサギの飼育に関するよくある質問

ここからは、以下の4つの質問に答えていきます。

  • 「うさんぽ」「へやんぽ」とは?
  • 「ウサギは寂しいと死ぬ」って本当?
  • ウサギは多頭飼いできる?
  • ペット不可の賃貸物件でもウサギは飼える?

それぞれの回答をチェックしていきましょう。

「うさんぽ」「へやんぽ」とは?

「うさんぽ」とは、「ウサギ」と「散歩」を掛け合わせた造語で、ウサギが外で散歩することです。

また、「へやんぽ」とは「部屋」の「散歩」のこと。つまりウサギが部屋のなかで散歩することを指しています。

「ウサギは寂しいと死ぬ」って本当?

野生のウサギは本来、単独行動をする生き物です。

そのため「寂しい」という理由だけで死ぬことはありません。

留守番もできるため、仕事などで日中留守にすることが多い人でも安心して飼育できます。

ウサギは多頭飼いできる?

ウサギは縄張り意識が強いため、1つのケージでの多頭飼いはおすすめできません。

また、別々のケージで飼育するにしても、同じ部屋で飼う場合は、ウサギ同士の相性の見極めが肝心です。

ペット不可の賃貸物件でもウサギは飼える?

ペット不可の賃貸物件の場合は、基本的にはウサギの飼育も不可です。

しかし、物件によっては「鳴き声の少ない小動物なら飼育してもOK」というケースも稀にあります。

できればペット可の賃貸物件を探すのがベストですが、どうしても難しい場合は、大家さんに相談してみるとよいでしょう。

まとめ:ウサギの飼い方を知って大切な家族として迎えましょう

まとめ:ウサギの飼い方を知って大切な家族として迎えましょう

穏やかな性格で、鳴き声や体臭がほとんどないウサギは、ペット初心者でも飼いやすい動物の1つです。

最初は警戒していても、慣れてくると自らスキンシップを求めてくるような可愛い一面が垣間見られることもあります。

ウサギを飼い始めてから、「毎日癒やされる」「家族が増えて楽しい」と感じている人も多いはずです。

ウサギの飼い方を知って、大切な家族として迎えましょう。適切な飼い方を知っていれば、ウサギとの楽しい新生活を始められるでしょう。



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