プードルの種類は?大きさや性格・お手入れの方法や飼い方も紹介!

2024.01.16

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ふわふわの毛並みが可愛いプードルは、人懐っこくしつけもしやすいため、ペットとして人気の犬種です。

この記事では、プードルの種類や特徴、歴史、飼い方、お手入れ方法、人気のカットスタイルなどを詳しく解説します。

「初心者でも飼える?」「多頭飼いできる?」といった疑問も解消できる内容です。ぜひ参考にしてください。

プードルとは?

プードルとは?

プードルは、ウェーブがかった柔らかい被毛が特徴的な愛玩犬です。元々は鳥猟犬や水中回収犬としても活躍していました。

「プードル」という名前は、ドイツ語の「Pudel(プデル)=水中でバシャバシャ音をたてる」が語源だといわれています。

また、プードルは小型の「トイプードル」から大型の「スタンダードプードル」まで、サイズごとに4種類に分かれています。

種類ごとの大きさなど、詳しくは「プードルの種類」の章にてご確認ください。

プードルの特徴

プードルの特徴

プードルは種類が多いため、ここでは「スタンダードプードル」の特徴について紹介します。

性格 穏やか、賢い、従順、活発、友好的、寂しがり屋、怖がり
被毛・毛色 シングルコート

毛色はブラック、グレー、ブルー、シルバー、ブラウン、カフェオレ、アプリコット、レッド、クリーム、ホワイトなど

体高・体重 体高:約45〜60cm・体重:約20〜30kg
平均寿命 12〜14歳

項目ごとに、詳しく見ていきましょう。

性格

プードルは基本的に穏やかな性格で、賢く、飼い主に従順な犬種です。

他人や他の犬に対してもフレンドリーで、遊びや運動も好みます。

ただ、寂しがり屋で怖がりなところもあり、1人での留守番が苦手です。

被毛・毛色

プードルは1重構造の被毛を持つシングルコートで、抜け毛が少ないのが特徴です。

毛色の種類は、以下のものがあります。

  • ブラック
  • グレー
  • ブルー
  • シルバー
  • ブラウン
  • カフェオレ
  • アプリコット
  • レッド
  • クリーム
  • ホワイト

カラーバリエーションが豊富ですが、どの毛色も単色が理想とされています。

体高・体重

プードルのなかで1番大きいスタンダードプードルは、体高が約45〜60cm、体重は約20〜30kgです。

なお、プードルのなかで1番小さいロイヤルティーカッププードルは、体高20cm未満、体重1.4kg以下とされています。

種類ごとの体高・体重については、後述します。

平均寿命

スタンダードプードルの平均寿命は、12歳から14歳とされています。

なお、トイプードルの平均寿命は15歳前後です。

大型犬のスタンダードプードルより、小型犬のトイプードルの方が、やや長生きしやすい傾向にあります。

プードルの種類

プードルの種類

国際畜犬連盟(FCI)公認のプードルのサイズは、以下の4種類です。

  • スタンダードプードル
  • ミディアムプードル
  • ミニチュアプードル
  • トイプードル

また、非公認ではあるものの、トイプードルは大きさによって、以下のような名称で呼ばれることがあります。

  • タイニープードル
  • ティーカッププードル
  • マイクロティーカッププードル
  • ロイヤルティーカッププードル

各種類について、順番に見ていきましょう。

スタンダードプードル

スタンダードプードルは、プードルのなかでもっとも大型の種類です。

体高は45cm〜60cmと規定され、体重は20kg〜30kg前後が平均とされています。

ミディアムプードル

ミディアムプードルは、スタンダードプードルを小型化した種類で、中型犬に分類されます。

体高は35〜45cmと規定されており、体重は8〜15kg前後が平均的です。

ミニチュアプードル

ミニチュアプードルは、ミディアムプードルよりさらに小型化された種類で、小型犬に分類されます。

体高は28〜35cmと規定されており、体重は5〜8kg前後が平均です。

トイプードル

国際畜犬連盟(FCI)公認のプードルのなかで、もっとも小さい種類がトイプードルです。

体高は24〜28cm、理想的な体高は25cmと規定されています。平均体重は3kg前後です。

タイニープードル

「タイニープードル」はトイプードルの一種であり、正式な名称ではありません。

一般的に、体高24〜26cm前後、体重2.2〜2.8kg前後のトイプードルを「タイニープードル」と呼びます。

ティーカッププードル

「ティーカッププードル」もタイニープードルと同じく、トイプードルの一種です。

一般的に、体高22〜24cm前後、体重1.8〜2.2kg前後のトイプードルを「ティーカッププードル」と呼びます。

マイクロティーカッププードル

ティーカッププードルのなかでも、体高20〜22cm前後、体重1.4〜1.8kg前後のものを「マイクロティーカッププードル」と呼ぶことがあります。

ロイヤルティーカッププードル

ティーカッププードルのなかでも極めて小さく、体高20cm未満、体重1.4kgまでのものを「ロイヤルティーカッププードル」や「ナノプードル」と呼ぶことがあります。

超小型で個体数が少ないため、高額になりがちです。

プードルの歴史

プードルの歴史

プードルは、古くからヨーロッパ各地に生息してきた犬種です。

起源については不明な点が多く、原産国は諸説あるものの、フランス原産という説が有力視されています。

泳ぎが得意で、元々は鳥猟の水中回収犬として活躍していました。

そのことから、フランスでは「メスのアヒル」を意味する「cane」に由来した「Caniche」という名で呼ばれています。

プードルの飼い方

プードルの飼い方

プードルを飼う際のポイントは、主に次の3つです。

  • 滑りにくい環境を用意する
  • 室温を一定に保つ
  • 1日2回は散歩する

それぞれ順番に見ていきましょう。

滑りにくい環境を用意する

プードルは、骨折や関節障害を起こしやすい傾向があります。

そのため、滑り止めやカーペットを敷くなど、プードルの脚が床で滑らないような対策が必要です。

室温を一定に保つ

プードルの被毛は暖かそうな見た目をしていますが、アンダーコートがないため、寒さには強くありません。

プードルは室内飼いを基本とし、室温を一定に保つよう心がけましょう。

快適な室温は、20〜25度が目安です。

1日2回は散歩する

プードルは運動量の多い犬種なので、1日2回は散歩しましょう。

体の大きいスタンダードプードルは、1回あたり1時間程度。体の小さいトイプードルは、1回あたり15〜30分程度が目安です。

体の大きさによって必要な運動量が異なるため、犬の様子を見ながら散歩時間を調整してください。

プードルのお手入れ方法

プードルのお手入れ方法

ここからは、プードルのお手入れ方法について説明します。

  • できれば毎日ブラッシングする
  • 目の周りをこまめに拭き取る
  • 月に1〜2回シャンプーをする
  • 定期的にトリミングサロンに通う

項目ごとに、詳しく見ていきましょう。

できれば毎日ブラッシングする

プードルは抜け毛が少ない犬種ですが、被毛にホコリなどが絡まりやすいので、できれば毎日ブラッシングしましょう。

特に子犬期には、スリッカー(くの字形のピンがついたブラシ)に慣れさせるためにも、毎日のブラッシングが欠かせません。

散歩後のブラッシングを習慣化すると、散歩中についた汚れを落とせるだけでなく、ノミ・ダニの予防にもなります。

目の周りをこまめに拭き取る

プードルは目の周りの被毛も伸びやすく、涙ヤケが多い犬種です。

水で湿らせたコットンなどで、こまめに目の周りを拭き取ってあげることをおすすめします。

月に1〜2回シャンプーをする

汚れやフケなどをキレイにするため、月に1〜2回ほどシャンプーをするのがおすすめです。

毛の長さや毛量、季節などによって、シャンプーの頻度を調整してあげてください。

定期的にトリミングサロンに通う

プードルは、定期的に被毛のカットが必要な犬種です。

被毛をカットせずに放っておくと、視界の悪化や、口元やおしり周りが汚れる原因になります。

適切な頻度でトリミングサロンに通い、清潔で快適に過ごせる状態をキープしましょう。

プードルに人気のカットスタイルは?

プードルに人気のカットスタイルは?

毛質を活かして、さまざまなカットスタイルが楽しめるところも、プードルの魅力です。

ここでは、プードルに人気のカットスタイルを3つ紹介します。

  • テディベアカット
  • ラムカット
  • アフロカット

順番に見ていきましょう。

テディベアカット

テディベアカット

クマのぬいぐるみをイメージしたテディベアカットは、小型のプードルに人気があります。

頭やマズルのあたりが丸く、耳はクマの耳のような形にカットされているのが特徴です。

ラムカット

ラムカット

ラムカットとは、顔の毛をバリカンで刈り上げ、頭の毛をふんわりと丸くカットしたスタイルです。

クラシカルな雰囲気が好きな人や、顔周りをスッキリさせたい人に人気があります。

アフロカット

アフロカット

アフロカットとは、真正面から見たときに、顔全体がまんまるに見えるスタイルです。

耳の形は出さず、頭の毛と揃えてカットされているのが特徴です。

プードルがかかりやすい病気

プードルがかかりやすい病気

プードルは、以下のような病気にかかりやすい傾向があります。

  • 免疫介在性多発性関節炎
  • クッシング症候群
  • 気管虚脱
  • 膝蓋骨脱臼(パテラ)
  • 外耳炎

それぞれの症状や原因について、簡潔にまとめました。さっそくチェックしていきましょう。

免疫介在性多発性関節炎

免疫介在性多発性関節炎とは、自己免疫の異常によって起こる病気です。

元気がなくなる、食欲が低下する、発熱する、リンパ節が腫れる、足を引きずるなどの症状が現れます。

完治が難しく、末期になると関節が溶けて強い苦痛が伴うため、重症化する前に獣医師に相談しましょう。

クッシング症候群

クッシング症候群とは、副腎から「コルチゾール」という副腎皮質ホルモンが過剰に分泌される病気です。

副腎や下垂体の腫瘍などが原因で、8歳ぐらいから発症しやすい傾向があります。

水を大量に飲む、尿の量が増える、食欲が増す、お腹だけ膨れた体型になる、脱毛などの症状が出たら、早めに受診しましょう。

気管虚脱

気管虚脱とは、気管の一部が潰れて気道が狭くなり、呼吸が苦しくなる病気です。

乾いた咳が初期症状で、進行すると「ゼーゼー」「ガーガー」といった苦しそうな呼吸音がするようになります。

トイプードルなど、マズルの短い小型犬に多く見られますが、ハッキリとした原因はわかっていません。

自然に治ることはなく、放っておくと命にかかわるため、症状が見られたら速やかに受診しましょう。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝蓋骨脱臼(パテラ)とは、膝の皿が内側や外側にズレてしまう病気です。

特に小型犬は子犬期から発症しやすい傾向があります。

後ろ脚を不自然に上げて歩く、脚を触ると痛がる、散歩を嫌がるなどの症状が見られたら、早めに病院へいきましょう。

外耳炎

垂れ耳で、耳の中にも毛が生えているプードルは、外耳炎になりやすい犬種です。

耳を地面にこすりつける、頭を振る、耳を掻く、耳から悪臭がするなどの症状が見られたら、外耳炎を疑いましょう。

プードルの子犬を迎える方法

プードルの子犬を迎える方法

プードルの子犬を迎えるためには、主に以下の方法があります。

  • ペットショップで探す
  • ブリーダーから譲り受ける
  • 里親になる

順番に見ていきましょう。

ペットショップで探す

プードルの子犬を飼いたいときは、ペットショップで探すことができます。

ペットショップのWebサイトから、子犬の情報や写真が閲覧できることも多いので、ぜひ活用してみてください。

ブリーダーから譲り受ける

ブリーダーから直接プードルの子犬を譲り受ける方法もあります。

プードルに詳しい専門のブリーダーから譲り受ける場合、細かく質問や相談ができるのも大きなメリットです。

里親になる

プードルを飼うためには、保護犬の里親になるという手段もあります。

里親募集は、主に以下のような場所でおこなわれています。

  • 保健所
  • 動物愛護センター
  • 譲渡会
  • 保護施設
  • 里親募集サイト

なお、保護犬の里親になるには、さまざまな条件があります。

詳しくは、各施設や団体に確認してください。

プードルの価格相場

プードルの価格相場

犬の月齢や購入時期によっても異なりますが、プードルの価格は10万〜50万円前後が相場です。

ただし、めったに生まれないサイズや、珍しい毛色の個体は、数百万円する場合もあります。

プードルのよくある質問

プードルのよくある質問

ここからは、プードルに関する以下の質問に答えていきます。

  • プードルは初心者でも飼える?
  • プードルは多頭飼いできる?
  • プードルは体臭が少ないって本当?

それぞれの回答を参考にして、疑問の解消に役立ててください。

プードルは初心者でも飼える?

賢くフレンドリーでしつけもしやすいため、プードルは初心者でも安心して飼える犬種です。

抜け毛も少ないので、掃除の手間が少ないというメリットもあります。

プードルは多頭飼いできる?

プードルはフレンドリーな性格なので、他の犬とも仲良く暮らせます。

多頭飼いにも適した犬種だといえるでしょう。

プードルは体臭が少ないって本当?

プードルの被毛はシングルコートで通気性がよいため、犬特有の臭いが少ない傾向があります。

そのため「犬を飼いたいけど、臭いが気になる」という人にもおすすめの犬種です。

まとめ:プードルの特徴を覚えておきましょう

まとめ:プードルの特徴を覚えておきましょう

プードルは、サイズごとに「スタンダードプードル」「ミディアムプードル」「ミニチュアプードル」「トイプードル」の4種類に分かれています。

サイズによる性格の違いは少なく、どの種類も賢くフレンドリーで、初心者でも比較的飼いやすい犬だといえるでしょう。

飼育する際には、室内飼いが基本です。骨折や関節障害などのトラブルが起きないよう、床が滑らないような対策を心がけてください。

賢くフレンドリーなプードルは、あなたのよき家族・友人になってくれるでしょう。この記事がプードルとの楽しい毎日を送るための助けになれば幸いです。

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