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盲導犬訓練士になるには?資格や給料や就職倍率は?仕事内容も紹介

盲導犬訓練士になるには?資格や給料や就職倍率は?仕事内容も紹介

「盲導犬訓練士になるには、どうしたらいいの?」

「ボランティア系の仕事は給料があまり良くないイメージだけど、実際はどうなの?」

盲導犬を題材にしたドラマやPR活動、盲導犬募金などがきっかけで盲導犬訓練士について知りたいと思っていても、実際にどこから調べるといいのか悩む人もいるでしょう。

この記事では、就職実績のあるTCA東京ECO動物海洋専門学校が盲導犬訓練士になるために知っておきたい知識や給料、仕事内容などを説明していきます。

盲導犬訓練士になりたい人や実情が気になる人の疑問が解消できるように内容を盛り込んでいますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

盲導犬訓練士とは?

盲導犬訓練士とは?

盲導犬訓練士とは、外出時に視覚障害者の補助ができる盲導犬を育成する訓練士のことです。

また、盲導犬の世話の仕方や歩き方を視覚障害者に指導する人を、盲導犬歩行指導員といいます。

盲導犬歩行指導員は、盲導犬訓練士になれた人が次のステップとして目指せる仕事です。

呼び方は協会によって変わることもあり、2つを総称して盲導犬歩行指導員と呼ぶこともあります。目が見える人は、道を塞ぐ障害物や階段などがあっても困りません。

ですが、視覚障害者は障害物や段差などが見えなかったり見づらかったりするため、外出するときは白杖を頼りに行動します。

白杖を使う場合、杖で道路を叩きながら歩くため、どうしてもゆっくりとしたペースになりがちです。

しかし、障害物や段差、曲がり角、空いている座席なども教えてくれる盲導犬がいれば、行動しやすいです。

盲導犬訓練士は、視覚障害者の行動範囲を広げ、安心して外出できる環境作りのお手伝いができる職業です。

※この先からは盲導犬歩行指導員にも触れていますが、盲導犬訓練士の延長として説明していきます。

盲導犬訓練士とその他の犬のトレーナーとの違い

トレーナーの種類 訓練方法
補助犬 盲導犬訓練士 ・視覚障害者の歩行の手伝いができるように訓練
・視覚障害者に盲導犬との関わり方を指導
介助犬トレーナー ・肢体不自由者の日常生活補助ができるように訓練
・肢体不自由者に介助犬との関わり方を指導
聴導犬トレーナー ・聴力障害者の耳の代わりができるように訓練
・聴力障害者に聴導犬との関わり方を指導
家庭犬トレーナー ・犬のしつけ
・飼い主に犬のしつけ方を教える
警察犬訓練士 ・証拠品の臭いを嗅ぎ分ける訓練 ※麻薬、遺留品、犯人など
ドッグトレーナー ・犬のしつけ
・飼い主に犬のしつけ方を教える

犬の訓練士は盲導犬訓練士だけではありません。上の表はその一部で、それぞれ目的に合せて犬を訓練します。

どのトレーナーも、パートナーの補助やしつけが守れる犬を育てる仕事です。

数あるトレーナーのなかでも、視覚障害者の目の補助ができる盲導犬を育てられるのは盲導犬訓練士だけです。

盲導犬訓練士になるには資格は必要?更新や年齢制限は?

盲導犬訓練士になるには資格は必要?更新や年齢制限は?

盲導犬訓練士になるには、資格が必要です。

盲導犬訓練士は国家資格ではなく、それぞれ独立して運営している各協会が審査基準を定めています。

たとえば、認定NPO法人 全国盲導犬施設連合会に所属している盲導犬協会14施設のなかの8施設は、盲導犬訓練士の試験に合格すると顔写真つきの資格証が発行される仕組みです。

認定NPO法人 全国盲導犬施設連合会で取得した資格は、3年ごとに書類審査を受けて認定を更新しなければいけません。

ですが、8施設以外で訓練士の資格を得た人はその限りではありません。

協会により資格の取り扱いが異なるため、就職先選びのポイントの一つとして覚えておくとよいでしょう。

また、盲導犬訓練士の募集をする際、年齢制限が設けられている施設もあるので注意が必要です。

それぞれの基準は施設により異なるため一概には言えませんが、求人募集に26歳までや30歳未満などの制限が設けられている所もあります。

なかには年齢制限を設けていなくても、30代~40代が現実的と考えている施設もあります。

盲導犬訓練士になるために3年~5年ほど、盲導犬歩行指導員になるためにプラス2年~3年ほどの期間を要すことを考慮し、年齢制限を設けている施設もあることを覚えておきましょう。

盲導犬訓練士になるための準備ができる学校

盲導犬訓練士になるための準備ができる学校

盲導犬訓練士の資格が取得できる学校はありません。盲導犬訓練士の資格を取得するには、盲導犬協会に就職する必要があります。

しかし、盲導犬協会は毎年求人を募集しているわけではなく、欠員が出た時のみ募集を行っています。

募集が不定期で求人倍率が高い盲導犬協会の就職枠を勝ち取るため、学校で知識や技術を身につけ試験に挑みましょう。 盲導犬訓練士になるための準備ができる学校は、以下3つ 。

  • 専門学校
  • 大学
  • 日本盲導犬協会併設 盲導犬訓練士学校

順番に説明していきます。

専門学校に通う

専門学校に通う

盲導犬訓練士になるための専門学校は、2020年11月時点で全国を探してもありません。

ですが、犬のトレーナーのについて学べる専門学校は数多くあります。

盲導犬訓練士が盲導犬に教えるサインは20~30個ほど。

専門学校では、犬の飼育管理方法や行動習性、ドッグトレーニングなどの知識や技術を動物とコミュニケーションを取りながら学べます。

また、専門学校では盲導犬協会に実習に行ったり、協会に就職した先輩から貴重な話が聞けたりする機会も設けられているため、現場の生の声が聞けるのもメリットの一つです。

2年制の専門学校では、1年間の学費は100万円~150万円ほど。実習費やイベント費も含めると卒業までの学費は多くて300万円ほどです。

卒業後のフォローも万全な専門学校は、動物の知識や技術を提供できる特別授業が卒業生対象に開催されていたり、卒業後も就職サポートが利用できたりします。

就職倍率が高いだけでなく、求人募集が毎年あるとは限らない盲導犬訓練士。

専門学校は、在学中だけでなく卒業後のサポートも整っているため、就職倍率が高い盲導犬訓練士の支えになってくれる学校と言えるでしょう。

大学に通う

大学に通って盲導犬訓練士を目指す場合は、動物系学科や社会福祉学、言語聴覚学、視覚障害学などのある大学を選択しましょう。

盲導犬訓練士は盲導犬だけでなく視覚障害者とも接する機会が多いため、視覚障害や福祉に関する資格があると就職時のアピールポイントになります。

大学は専門学校より通う年数が長いため、学費は高めです。大学により学費は変動しますが、1年間で140万円~180万円ほど、卒業までにかかる学費は、多くて720万円ほどです。

座学がメインの大学から盲導犬協会に実習に行くことは難しいですが、ボランティアを募集している協会も多くあります。

定期的に募集しているボランティアやイベントなど、個人で応募して盲導犬を間近で感じる体験をしてみるのもよいでしょう。

大学は、自分で就職先を探したり面談の段取りをしたりする必要がありますが、福祉系の資格をあらかじめ取得できるチャンスがあるがよいところです。

大学と専門学校でお悩みの方はこちらの記事も参考にしてください。

関連記事:大学と専門学校どっちがいいの?

日本盲導犬協会付設 盲導犬訓練士学校

日本盲導犬協会付設 盲導犬訓練士学校

日本盲導犬協会に併設された日本盲導犬協会付設 盲導犬訓練士学校は、盲導犬訓練士になるための勉強ができる学校です。

入学できるのは高卒~30歳までの人で、リタイヤ犬や正式に盲導犬の訓練が始まる前の犬を使って実技の勉強ができます。

学校といっても入学金は必要なく、毎月支払うのは授業料の3万円のみ。さらに、本科の学生は毎月8万円、専科の学生は毎月15万円の奨学金が支給されます。

ただし、盲導犬訓練士学校は毎年入学者を募っていません。運良く入学募集されていても10人程度のため、入学できる倍率は高めです。

無事入学できたあとは2年間本科で学び、筆記試験・実技審査に合格すると専科に進学。専科は通常1年間の勉強ですが、試験に合格しなければ卒業できません。

専科卒業後は、併設されている日本盲導犬協会の求人募集に応募できます。ただし、卒業した年に日本盲導犬協会が求人募集をしているとは限らないので注意しましょう。

盲導犬訓練士に必要な犬の訓練技術や視覚障害者福祉論など、幅広く勉強できる盲導犬訓練士学校。 盲導犬訓練士の勉強が協会就職前からできるのは嬉しいことですが、入学募集が不定期なことや合格倍率が高いことも視野に入れてから行動に移しましょう 。

盲導犬訓練士の仕事内容は?

盲導犬訓練士の仕事内容は?

盲導犬訓練士は、盲導犬の訓練をするだけではありません。盲導犬と関わる人たちとコミュニケーションを取ることも大切な仕事の一つです。

たとえば、盲導犬訓練士は以下の仕事も行います 。

  • 餌やりやトイレ、ブラッシングなど盲導犬のお世話
  • 視覚障害者が盲導犬と一緒に歩けるようになるための歩行指導
  • 将来盲導犬になる子犬とパピーウォーカーの関わり方の指導
  • 盲導犬を広める街頭募金や広報活動
  • キャリアチェンジ犬やリタイヤ犬の引き取り手探しをボランティアへ依頼

子犬が誕生してから生涯を終えるまで、たくさんの人たちの愛情を受けている盲導犬。

1人の訓練士が担当する盲導犬は1回につき3~4頭で、それぞれ性格や訓練過程が異なります。

そのため、盲導犬1頭1頭にあわせた訓練を行い、将来、視覚障害者の補助ができる盲導犬に育てていきます。

盲導犬訓練士は、犬の気持ちが理解できればいいわけではありません。 盲導犬と初めて接する視覚障害者にも言葉だけで理解できるような表現力を身につけ、視覚障害者が不安にならないようケアすることも大切な仕事です。

1日のスケジュール

盲導犬訓練士の1日のスケジュールは施設により異なりますが、大まかな内容は以下です。

例)

   8:30 出勤・ミーティング(全体)
   8:45 犬舎の管理(餌やり・トイレ・掃除)
   9:00 ブラッシング・担当犬の健康チェック
   9:30 ミーティング(訓練チーム)
   9:45 犬の訓練(敷地内・市街地)
   12:00 昼休み
   13:00 犬の訓練(敷地内・市街地)
   15:30 餌やり・トイレ
   16:00 ブラッシング・歯磨き・報告書作成
   16:45 ミーティング(全体)・引き継ぎ
   17:00 退勤
   20:00 トイレ(交代制)・犬舎の消毒

盲導犬は、公共の場や交通機関を利用することもあります。外出時に盲導犬がトイレに行きたくならないよう、毎日決まった時間に餌やりやトイレをするのも訓練の一種。

また、動物特有の臭いや犬の毛が舞わないよう、健康チェックも含めてブラッシングします。

毎日、お世話をしながら訓練を続けることで盲導犬とより深く信頼関係を築けるようになるため、盲導犬の育成にも役立ちます。

年間休日

年間休日

協会で管理している盲導犬の餌やりやトイレなどは、盲導犬を訓練する担当者が行う場合と交代制で行う場合があります。

なかには、宿直当番として遅めの餌やりやトイレの処理をする協会も。

盲導犬訓練士は動物を扱う仕事ですが、1ヶ月に8~10日ほどの休日や、夏期休暇、年末年始を設けている協会もあります。

担当者が休む間は、他の担当者にお世話をしてもらいます。

協会により休日の取り方は異なるため、就職先を探す際は求人募集をしっかりチェックしましょう。

盲導犬訓練士のやりがい

盲導犬訓練士のやりがい

盲導犬訓練士のやりがいは、盲導犬がサインを覚えて課題を一つずつクリアしていくのを見るときだけではありません。

盲導犬と一緒に視覚障害者が成長するのを間近で見守ることができるのも、盲導犬訓練士のやりがいの一つです。

たとえば、盲導犬と一緒なら付き添いがいなくても外出できるようになったり、一人で切符を買って電車に乗れるようになったりしたときなどです。

視覚障害者が今まで躊躇っていたことでもチャレンジしたくなるお手伝いができるだけでなく、盲導犬の訓練の成果もわかるため、より嬉しくなります。

盲動犬訓練士は盲導犬を育成しているときだけでなく、視覚障害者の生活スタイルがよい方向に変化したときに役立てたと実感し、よりいっそうやりがいを感じられるでしょう。

盲導犬訓練士に向いている人の特徴

盲導犬訓練士に向いている人の特徴

盲導犬訓練士に向いている人の特徴は以下の通り。

  • コミュニケーション能力がある人
  • 視覚障害者が分かりやすいように工夫して説明できる人
  • 注意深さや根気強さがある人
  • 社会貢献できる人
  • ボランティア精神がある人

一見、盲導犬を訓練するため動物の扱いに長けている人が向いているようにも感じる盲導犬訓練士。

一見、盲導犬を訓練するため動物の扱いに長けている人が向いているようにも感じる盲導犬訓練士。

ですが、それ以上に盲導犬を扱う視覚障害者やブリーダー、パピーウォーカーなどいろいろな方と上手にコミュニケーションが取れることが大切です。

相手の立場になってものごとを考え、態度や言葉にできるようになると盲導犬訓練士への理想に近づいていけるでしょう。

盲導犬訓練士になるため就職先は協会だけ?協会も一緒に紹介

協会名 所在地 認定NPO法人 全国盲導犬施設連合会加盟(認定証発行)
北海道盲導犬協会 北海道
東日本盲導犬協会 栃木県
日本盲導犬協会 日本盲導犬総合センター 東京都
日本盲導犬協会 神奈川訓練センター 神奈川県 /
日本盲導犬協会 仙台訓練センター 宮城県 /
日本盲導犬協会 島根あさひ訓練センター 島根県 /
アイメイト協会 東京都 /
中部盲導犬協会 愛知県
日本ライトハウス 盲導犬訓練所 大阪市
関西盲導犬協会 盲導犬総合訓練センター 京都府
兵庫盲導犬協会 兵庫県
九州盲導犬協会 総合訓練センター 福岡県
日本補助犬協会 横浜訓練センター 神奈川県 /
いばらき盲導犬協会
※2018年改名(旧称:全国盲導犬協会)
茨城県 /

参考:厚生労働省 訓練施設一覧

盲導犬訓練士になるには、全国にある11団体・14施設の盲導犬協会のいずれかに就職しなければいけません。

盲導犬訓練士の求人募集は毎年行われているわけではないため、各施設に欠員がでたときのみの募集。必然的に倍率も高くなります。

また、盲導犬協会に就職したからといって、すぐに盲導犬訓練士になれるわけではありません。

盲導犬訓練士になるにはいずれかの協会に就職し、3~5年間みっちり盲導犬訓練士の勉強をする必要があります。

その後、盲導犬歩行指導員の資格を得るのに、2~3年の勉強が必要です。

みごと協会が定める審査基準を満たすと、盲導犬訓練士や盲導犬歩行指導員の資格を得られます。

ただし、盲導犬訓練士の認定証が発行されるのは11団体・14施設のうち国家公安委員会指定の8施設のみです。

※表の○の欄

盲導犬協会は個々で活動しているため、協会の活動内容や盲導犬訓練士の資格などに違いがあります。

盲導犬訓練士になるための就職先は11団体・14施設のみですが、認定証の種類含め、各協会の活動内容を確認し、自分の思想に合う協会を見定めるとよいでしょう。

盲導犬訓練士の平均年収はどれくらい?気になる給料事情

盲導犬訓練士の平均年収はどれくらい?気になる給料事情

盲導犬訓練士の1ヶ月間の給料は平均16万円~18万円ほど。年収はボーナス含め230万円~250万円ほどです。

※給料と同額のボーナスを年2回で計算

参考:厚生労働省

盲導犬訓練士の募集要項には、協会により30歳未満までと年齢が制限されている場合があります。

仮に30歳で盲導犬協会に就職した場合の賃金を厚生労働省が公開している年齢別賃金と比較すると、男性は300万円ほど、女性は250万円ほどです。

男性の場合、盲導犬訓練士の年収は若干少なめに感じられますが、実際のボーナスの金額や宿直手当、夜勤手当なども考慮するともう少し金額が上がると予想されます。

年収はそこまでよいとは言えない盲導犬訓練士ですが、盲導犬を育成して視覚障害者の道を照らす手伝いができるのが盲導犬訓練士のよいところでしょう。

盲導犬訓練士の将来性は?

盲導犬訓練士の将来性は?

盲導犬の将来性は、今後の盲導犬育成や認知力によって視覚障害者の生活のしやすさにも関係してくるでしょう。

認定NPO法人 全国盲導犬施設連合会が調査した盲導犬の実動数は、2019年3月末時点で928頭、2020年10月時点で909頭です。

参考:認定NPO法人 全国盲導犬施設連合会
参考:厚生労働省 身体障害者補助犬実働頭数

障害の種類別にみた障害者数

参考:厚生労働省 平成18年身体障害児・者実態調査結果(5年ごとの統計)

日本盲導犬協会が調査を行ったところ、全国の視覚障害者31万人のうち盲導犬を必要とする人は3,000人ほどと推定。

2020年の盲導犬の実働数909頭と比較すると、盲導犬を必要とする視覚障害者の1/3ほどになります。

訓練開始後から最終的に活躍できると判断した盲導犬の数は全体の3割~4割ほどで、半数以上が盲導犬には向かないと判断されます。

盲導犬になれる数が半数以下なのは資質も関係しており、海外の盲導犬の普及率が高いのは盲導犬の遺伝子に違いがあることも要因の一つです。

そのため、各協会では盲導犬になる成功率を上げるため、繁殖やパピーウォーカーの育成、訓練など、さまざまな分野で取り組みを実施。

結果として、2011年度は30%ほどだった盲導犬成功率が、2016年度には44%ほどまで上昇しています。

盲導犬の実働数を上げる取り組みと平行して、国でも盲導犬(介助犬)に対する法律が施行されました。

2014年に施行された身体障害者補助犬法では、タクシーや電車などの交通機関や公共施設へ盲導犬の同伴が可能に。

2015年には、飲食店や宿泊施設などの一般的な施設にも盲導犬の同伴ができるようになり、少しずつ盲導犬の認知度が高まりつつあります。

その後も、厚生労働省はさまざまな広報活動を行っています。

たとえば以下の広報活動です。

  • 盲導犬のポスター
  • イベント
  • リーフレット
  • テレビやインターネット
  • ほじょ犬マークの配布

また、2016年には行政機関や事業者には合理的な配慮の提供をする義務を、民間事業者には努力義務を求める法律「障害者差別解消法」が施行されました。

他の国に比べてまだまだ盲導犬の普及率が少ない日本ですが、国を挙げて盲導犬(介助犬)の普及・啓発を進めています。

ですが、実際にはまだまだ盲導犬に対する偏見が多いのも事実です。

認知度が高まれば盲導犬の差別化も減り、公共施設や飲食店、宿泊施設の利用もしやすくなります。マンションの盲導犬受け入れも、同様です。

盲導犬ユーザーにとって暮らしやすい環境になれば、今以上に盲導犬を利用したいと考える人も増えていくでしょう。

盲導犬に変わるAIロボットの開発をしている企業もあります。しかし、盲導犬は目はロボットとは違い、生きたパートナーとして見えない人の癒やしになっています。

たとえば、道が分からなくなって不安になりそうな場合でも、盲導犬がそばにいてくれるだけで安心感が得られます。

目が不自由になってから外出するのが億劫になっていた人も、「盲導犬と一緒なら外出してみよう」と考えるようになる人もいるでしょう。 盲導犬を利用したいと考える人が増え、なおかつ盲導犬になれる資質を持った子犬が増えれば盲導犬訓練士の需要も高まるため、将来性があると考えられます。

まとめ:盲導犬訓練士は人と犬を導く仕事

まとめ:盲導犬訓練士は人と犬を導く仕事

盲導犬訓練士は、視覚障害者が外出するときの補助をしてくれる盲導犬を育てる仕事です。

盲導犬訓練士は、視覚障害者が自分の足で自由に外出できる喜びを感じてもらえたり、行動範囲を広げて活動してもらえたりすることを願って盲導犬を育成しています。

視覚障害者が盲導犬を信頼して外出できるよう、しっかりと盲導犬によい行動と悪い行動を教えるのが盲導犬訓練士の仕事。

盲導犬訓練士になるには、盲導犬協会に就職しなければなにも始まりません。盲導犬協会は全国に14施設しかないため、就職倍率はかなり高めです。

求人募集があったときに少しでも合格できる確率を増やすため、動物の基礎知識や技術、コミュニケーション能力を高めておきましょう。

TCA東京ECO動物海洋専門学校ドッグトレーナー専攻」では、4,000頭の犬が登録されているため1頭1頭の性格に合せてトレーニングの練習ができます。

また、盲導犬訓練士に必要なグルーミングや動物行動学だけでなく、実践トレーニングやプロの技術や知識なども学べます。

盲導犬協会に就職した先輩の話を聞けたり、実習に行けたりするのも企業との連携を密にしているTCA東京ECO動物海洋専門学校だからこそです。

TCA東京ECO動物海洋専門学校では、ほかにもWメジャーカリキュラムや入学前ステップアッププログラム「Myスクール」などもあります。

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